- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県飯山市
- 広報紙名 : 広報飯山 令和7年10月号
柳原地区 佐々木 豪
■移住して6年
農家になる夢を叶えるため、飯山市に移住してから早いもので6年の月日が経ちました。初めは農業のみならず、集落の行事や除雪など何も分からず上手くいかなかった記憶があります。
そんな中、ご近所さんが料理や野菜などをおすそ分けしてくれたり、困った時は手を貸していただいたりしたお陰でなんとかここまでやってこられました。この場を借りてお礼を言いたいです。
■おおきな転機
移住して3年目に大きな転機が訪れます。当初は単身で移り住んできたのですが、農業に興味がある人たちが集う婚活サイトを通じて妻と知り合い、結婚することになりました。
当時は、コロナウイルスの蔓延で働き方や生活習慣が大きく変わり、都会から地方へ移る人が増えていた時です。妻もこの事が婚活をするきっかけの一つだった、と後から聞きました。二人で農業に取り組めるようになってから軌道に乗り、不自由なく生活できるようになりました。
しかし、近年では温暖化の影響で気温は上がり、干ばつや大雨といった極端な気候のなかで営農しなければなりません。さらに今まで発生しなかった病害虫が増え、就農当時と同じやり方では同じ品質の物が作れなくなってきた、と感じています。
自分を取り巻く環境は大きく変わっていきますが、「昔はどうだったか」ではなく、どのように今の環境に適応できるのかを考え、自分自身を変えていきたいです。そして、これから先も夫婦一緒に農家として飯山で生活して行きたいと思います。
■筆者紹介
佐々木さんは、柳原地区大川に移住されて6年。大川で野菜を中心にご夫婦で農業に従事されています。「柳原地区の農業を考える会」にも参加している若手農業者の一人です。
