くらし [特集]ながわのキラリびと発見日記 Vol.9

■ジャンルに絞られない多彩な芸術作品を創作
山の子学園共同村
藤井(ふじい)寿(ひさし)さん
先月号のキラリびとで紹介させていただいた海野さんに引き続き、今月号も山の子学園共同村で芸術活動に励む藤井寿さんについて、ご紹介します。

◇藤井さんのプロフィール
ジャンルに絞られず芸術活動に取り組む藤井さんは、2007年に山の子学園に入所し、さくらそうグループに属されています。さくらそうグループは午前中はウエス作成(使わなくなったタオルや服などで雑巾等を作成)・リサイクルなどの作業を行い、午後は個々のニーズに応じて創作活動の時間が設けられているので、その時間を活用して藤井さんは作品制作に励んでいます。

◇QandA 絵を始めたきっかけ
A:絵に興味を持ち描き始めたのは、中学生の頃です。学校の行事で上田城をスケッチする時間があり、風景を見ながらスケッチすることが初めてだったので、担当の先生に教わりながら描き進めました。完成後、風景を見ながら絵を作り上げることへ楽しさが芽生えたのに加えて、教えてくれた先生ができた作品で喜んでいた姿を見て「絵をもっと描きたい。」と思いました。

Q:最近の活動は
A:山の子学園に入所したばかりの頃は、木彫りと絵の作品を主に制作していて、それからチョークアートや貼り絵をやっている時期もありましたが、古町に移転後は切り絵の作品を作っています。切り絵は元々、山の子学園の職員の方がやっていて、オススメされたことがきっかけで始めました。細かい作業が多く、難しいと言われていましたが手先は器用な方なので、問題なく色々な作品に取り組めています。今は、ただ切り取るだけでなく、切り取る前に色鉛筆で塗ってから作るカラー作品に挑戦しています。

Q:これからの目標
A:昔から、絵でも木工でも作品を作ると周りの方に気に入ってもらい、プレゼントすることが多かったので、これからも沢山の方にみて、気に入ってもらう機会が増えたら嬉しいです。

◇あとがき
藤井さんの塗り絵を初めて見させていただき、「12色の色鉛筆で色をつけているとは思えないグラデーション」・「写真のように見える影のつけ方」が、絵に関して無知な私は凄いなと感じました。その他の作品も展示される機会がありましたら、是非拝見したいです。