くらし 高森町の水道と下水道の現状とこれから

皆さんの生活や社会経済活動に欠かせない上下水道事業。重要なライフラインとして、計画的に施設や管路の更新などをおこない、いつでも町民の皆さんを支えられる施設であり続ける必要があります。将来にわたって、安心・安全で安定した上下水道サービスを提供するためには、持続可能な財政基盤の構築が不可欠です。
高森町では、令和7年3月に「高森町水道及び下水道料金審議会」を立ち上げ、適正な上下水道料金のあり方について検討をしています。

高森町の水道は、14箇所の水源から取水した原水を浄水場(堂所浄水場、割岩浄水場)や配水池で処理をして、水道水として各家庭や事業所などに届けています。これらの水道施設は、昭和40年から50年代に建設されたものが多く、老朽化が進行しています。さらに、耐震性も現在の基準では不足しているものが多く、施設の更新や耐震化を進めていかなくてはなりません。

下水道は、公共下水道事業と農業集落排水事業からなります。効率的な下水道事業運営を目指し、平成29年度から農業集落排水事業の統合を進めていて、昨年度までに三処理区の統合を終えています。今後、令和11年度までに残り三処理区全ての統合を予定しています。
統合後、処理場は一施設(高森浄化センター)に集約されます。高森浄化センターは平成12年に供用開始されていて、水道施設ほど老朽化は進行していないものの、将来的には施設の更新が必要になってきます。

最近では、能登半島地震による上下水道施設の被害や、埼玉県八潮市の下水道管の破損による道路陥没事故など、全国各地で水道、下水道関連の事故が起きています。これらは施設の老朽化や耐震性の不足が要因であり、施設の計画的な更新や耐震化を行い、施設の健全性を保っていく必要があります。
高森町では、上下水道施設の健全性を維持していくために、今後10年で、水道は年間2億4千万円、下水道は年間2億5千万円程度の投資を計画しています。

■上下水道料金 改定に向けて
近年は、物価や人件費が高騰していて、上下水道事業の運営にかかる経費も増大してきています。今後も物価などの上昇は続くと見込まれており、財政運営に大きく影響するものと考えられます。
また、施設への投資の増加や人口減少による料金収入の減少など、上下水道事業の経営は今後厳しくなる見込みです。
高森町では、水道料金は平成10年の改定以降、下水道使用料は平成12年の供用開始以降、消費税率改定による変更を除いて、基本的な料金は据え置いてきました。しかし、現状と今後の課題を踏まえ、適正な上下水道料金のあり方について検討するために、「高森町水道及び下水道料金審議会」を立ち上げました。令和7年3月に第1回会議、6月に第2回会議が開催され、次の方向性で現在検討しています。

・上下水道料金は5年に1回の頻度で見直しを行う
・令和8年4月から上下水道料金を15パーセント程度引き上げる

水道料金は、料金改定をしない場合に令和11年度から赤字が発生する見込みです。赤字を回避するだけでなく、将来の施設更新などにかかる費用を積み立てていくために、一定の利益(資産維持費)を確保することを目的として、15パーセント程度の引き上げを検討しています。
・損益(収益的収入-収益的支出)のシミュレーション(水道)

下水道使用料は、料金改定をしない場合に令和8年度から赤字が発生する見込みです。資産維持費の確保を想定すると大幅な使用料引上げが必要になるため、使用者の皆さんの負担も考慮し、まずは赤字を回避し当面の経営の安定化を図ることを目的として、15パーセント程度の引き上げを検討しています。
・損益(収益的収入-収益的支出)のシミュレーション(下水)

※シミュレーションにおいて、令和13年度の改定率も15パーセントとしていますが、あくまで仮に設定した数値です。現在設置されている料金審議会の主目的は、令和8年度~12年度の適正な上下水道料金の検討であり、次回(5年後)の料金見直しの際にはその時点での財政状況や社会状況などを考慮して検討・決定します。

料金審議会は、今後数回の開催を予定しています。どういった料金体系にするか、7月から開催されているまちづくり懇談会などで出された町民の方の意見を考慮し、詳細な検討を進めていきます。内容は、随時広報やホームページにてお伝えしていきます。
これからも皆さんに安心して上下水道をご使用いただくために、安定した事業運営を目指していきます。ご理解とご協力をお願いします。

問い合わせ先:環境水道課 上下水道係
【電話】0265-35-9409