- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県白馬村
- 広報紙名 : 広報はくば 2025年4月号 Vol.583
4月から令和7年度の検針が始まります。降り積もった雪も融けはじめ、例年漏水が発見される時期となっています。令和6年度も大規模な寒波が襲来し、全国的に水道の凍結等の事故が多発しています。
水道の凍結は大規模な漏水に繋がり、水道料金の高額な請求に関して多くの相談が寄せられます。早期の漏水の発見・対応のために、ご自身での確認にご協力をお願いします。
◆漏水の確認方法
冬期間は、多くの世帯で冬期暫定使用量による請求をしているため、水道、下水道の使用量や請求金額などの数値による漏水の確認ができません。漏水により発生する次の事象について、心当たりがある場合は、漏水の恐れがありますので参考にしてください。
・水道を使用しておらず雨も降っていないのに水音が聞こえる、または土が湿っている。
・蛇口から出てくる水の水圧が下がった。 など
水道メーターの目視確認による漏水の確認も有効です。物件内での水の使用を一旦全て停止したうえで水道メーターを確認し、その際にメーターに動きがあれば漏水の可能性があります。これらは少量の水の動きでも反応するため、水道の使用者ご自身でも確認が可能です。また、水道メーターは2種類あり、確認方法は次のとおりです。
◇アナログメーターの場合
文字盤が回ることで表示を更新する電気を使わないメーターです。
流水がある場合、メーター中央付近に配置されている銀色の円盤(パイロット)が回ります。
◇デジタルメーターの場合
モニターにデジタル数字で指針が表示されるメーターです。
流水がある場合、モニター右下に表示される黒い四角(■)が点滅します。
◆漏水の原因
漏水が発生する主な原因には、「劣化」「振動」「凍結」の3つが挙げられます。
・劣化
上下水道設備はおよそ40年で消耗するとされています。しかし、気温や湿度などの環境によって変わるため、白馬村では設置後10年経過を目安に、十分に注意して管理していただくことをお勧めしています。
・振動
地震などの外部からの振動や、ウォーターハンマー(配管内の水の速さが急激に変化することにより、管内の圧力が過度に上昇・下降する現象)の衝撃・振動、通水時の管の振動による水道管の破損はどの建物でも起こりえます。特に、ウォーターハンマーは近年多くみられるレバー式の水道に起因するものが多く、衝撃・振動をなるべく抑えるために徐々に開閉するなどの工夫が大切です。
・凍結
気温が氷点下を下回る日が続くと、水道が凍結する恐れがあります。水道管が凍結すると、水が氷に凝固するために体積が1.1倍に増加し水道管を圧迫します。これにより、水が出なくなるだけでなく、水道管が破損し解氷と同時に漏水が発生します。凍結する箇所は、特に水道管がむき出しになっている箇所が多く、屋外では凍結防止帯が巻かれていない管、屋内では蛇口付近やシャワーなどでの破損が多くみられます。
◆漏水が発生した場合
普段から注意して管理していても、予期せぬ漏水が発生してしまうことがあります。白馬村水道指定給水装置工事事業者(※)に依頼し、修理をしましょう。修理するまでの間、状況に応じて止水栓等により止水することも有効です。
万が一、漏水が発生し高額な請求となってしまった場合、お客様の負担を緩和するために料金の一部を減免できる制度があります。これは、漏水による水道料金等の負担を考慮するとともに、漏水を早期に修繕していただくことで、貴重な水を大切に利用していただくためのものです。
※村内での水道施設の工事を請け負う業者として、白馬村が指定する事業者です。白馬村行政公式ホームページに一覧が掲載されています。
◆これからの設備管理
漏水を発生させないよう、また早期の対応ができるようメーター位置の確認と定期的なメーター確認を心がけましょう。また、普段利用していない建物や設備がある方は特に気を付ける必要があります。漏水が発生してしまうと高額な請求に繋がりますので、長期間使用する予定のない場合は水道の止水と水抜きを行いましょう。
過去に民宿を営業していた建物など、管理する物件が大きく隅々まで管理が十分にできない場合、水道設備の規模縮小などの設備改修もご検討ください。
◆令和7年5月請求分に係る冬期暫定精算について
今冬は度重なる大規模な寒波により、例年をはるかに超える積雪量となりました。通常、4月の検針に基づく令和7年5月請求分で料金の精算を行うところですが、除雪による雪や屋根雪の堆積により検針が困難な箇所が数多くあります。水道メーター周辺の整備にご協力をお願いいたします。
また、メーター上の積雪等により検針が不可能な場合は、冬期暫定期間を個別に延長させていただく場合があります。ご了承ください。
お問合せ:白馬村役場 上下水道課
【電話】0261-85-0714