くらし 〔特集2〕私たちの暮らしを守る下水道

■下水道の役割
私たちは料理や洗濯、トイレや風呂など毎日の生活で、たくさんの水を使っています。この水をそのまま川に流すと、川が汚れていくだけでなく、生活に必要なきれいな水が手に入らなくります。
そこで活躍するのが下水道です下水道は、生活する中で出た水を処理施設に集め、きれいにして川へ戻します。
川に流れた水はやがて雲となって雨を降らせます。雨は川やダムにたまり、浄水場に運ばれ、きれいで安全な水に、よみがえり、再び私たちの生活に使われます。
下水道は、こうした水の循環に大きな役割を果たしています。
9月10日は「下水道の日」。この機会に私たちの生活や環境を支える下水道に目を向けてみませんか。

問合せ:上下水道課(本庁舎2階)
【電話】26-6846

◆下水道に切り替えを
下水道が整備されている地域(大井町・長島町・東野・武並町・岩村町・明智町・上矢作町の一部)にお住まいの方は、下水道への切り替えを検討ください。くみ取り槽や単独処理浄化槽から下水道への切り替えには補助金制度があります。

▽メリット
・ハエや蚊の発生を防ぐなどトイレの衛生面の向上
・水路や側溝へ生活排水を流すことがなくなり地域の環境衛生が向上

◆合併処理浄化槽で水洗化を
下水道区域外や下水道の接続が困難な方には、合併処理浄化槽の設置をお勧めします。
現在、合併処理浄化槽の補助金申請を受け付けています詳しくは上下水道課に問い合わせください。

(※詳細は、本紙をご覧ください。)

■マンホールトイレを知っていますか
◆マンホールトイレとは
地震や台風などの災害で、通常のトイレが使えなくなった場合に、専用のマンホールに便器を設置して使用する仮設トイレのことです。
災害時の避難所生活では、トイレの数や臭いなどさまざまな問題があります。マンホールトイレを利用することで、避難所の生活改善につながります。市では指定の避難所に82基の専用マンホールを整備しています。

◆特徴とメリット
□迅速な設置
既存のマンホールを活用するため、短時間で設置可能
□清潔
排泄物が直接下水道に流れるため、衛生的で臭いも軽減できる
□水がなくても使用可能
断水時でも使用できる構造
□長期利用に対応
災害が長期化した場合でも安定して使用できる

◆恵那市のマンホールトイレの取り組み
1.避難所への整備
市内の小学校など、避難所に指定されている施設の一部に整備。避難時に衛生的な排泄環境を確保できます。
2.イベント時に体験
毎年開催される日本大正村クロスカントリーでは、マンホールトイレの体験会を実施しています。
3.防災訓練での設置訓練
市の総合防災訓練や防災学習会で災害時に住民自身で設置できるよう設置訓練を行っています。
4.教育活動と普及
子どもたちの防災意識を高めるために小学校での設置体験を行っています。高学年の児童5人で15分ほどで設置することができます

私たちの生活になくてはならない下水道。
しかし目に触れることがなく知る機会が少ないのが現状です。
そこで市は、市民の皆さんに下水道を知ってもらおうと仕組みを分かりやすく紹介する冊子を作成しました。市ウェブサイトで公開する他上下水道課で配布していますので、ご覧ください。