くらし 声をカタチに 声を未来に 藤井浩人市長コラム

■未来への羅針盤
受験シーズンを終え、この季節になると、学習塾で働いていた時に、学生や保護者の皆さんと共にドキドキ、ハラハラした日々を過ごしていたことを思い出します。
そんな受験生との初顔合わせでは、具体的な目標が無いまま、ただ保護者に連れられて来ていたり、とにかくがむしゃらに目の前の教科書に向かって勉強していたりする様子を見てきました。
そんな受験生と向き合うときに、講師として大切にしていたことの一つは、「計画」を立てることでした。何を目的として、目標に対し、いつまでに、どのように時間と労力を使うのか。そんな大切な計画を作る時に、最も重要なことは「決断」です。いくら優秀な講師がいても、AI(人工知能)が存在しても、その目的や目標、スケジュールを決断するのは人間であり、当事者本人だからです。
「計画」、すなわち「羅針盤」が定まれば、目標までの距離や進捗状況、課題は明確になり、あとは、がむしゃらに突き進むのみです。
この「計画」の重要性は、行政運営にも通じます。美濃加茂市には総合計画を筆頭に、62本もの計画があります。市民の皆さんが日ごろ感じていることや、将来のまちに期待することを元に、行政の進むべき道を示すものです。
こうした数々の計画を推進することによって、市民の皆さんの生活が、どのような方向へと進化し、いつまでに、何が行われるのか――。そんな計画を実現するために、行政だけではなく、その目標に向かっていく推進力として、皆さんのお力をいただけたらと思います。