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■【最終回】慢性腎臓病って何?
3月の第2木曜日は、「世界腎臓デー」です。この日にちなみ、今回は、慢性腎臓病(CKD)を紹介します。

◇慢性腎臓病とは
腎臓の働きが徐々に低下していく、さまざまな腎臓病の総称です。たんぱく尿などの異常や、腎臓の働きが低下した状態が3ヵ月以上続いていると、慢性腎臓病と診断されます。
現在、国内では約1330万人、成人全体の8人に1人が、慢性腎臓病であると言われています。
慢性腎臓病の初期には、自覚症状がほとんどありません。貧血、疲労感、むくみなどの病状が現れたときには、病気が進行している可能性があります。

◇この病気の怖いところ
慢性腎臓病が重症化すると、末期腎不全となって、透析治療や腎移植が必要になることもあります。
また、慢性腎臓病の人は、心筋梗塞や脳卒中を発症する確率が高くなることもわかっています。
慢性腎臓病の進行は、生命が維持できるかどうかの見通しや、生活の質に大きな影響を及ぼすことにつながります。

◇早期発見が大切
慢性腎臓病は早期発見によって、進展を予防し、治療ができます。診断や病状の管理には、尿検査、血液検査、血圧測定が重要です。自覚症状がなくても、必ず、定期的に健康診断を受けましょう。

◆「腎機能が低い」と言われたら
・かかりつけ医の診察を受け、禁煙や、肥満を是正して、規則正しい生活をしましょう
・血圧を適正にコントロールしましょう。目標は130/80mmHg未満!減塩が大切です
・糖尿病や脂質異常症も、しっかり治療しましょう
・腎機能が低下すると、貧血が起きたり、処方薬の確認が必要になったりします。専門医の診察を受け、薬剤師にも相談しましょう

詳細:健康管理課
【電話】058-383-1115