くらし もっと みんながつながる 笑顔があふれる 元気なまちへ

■令和7年第1回市議会定例会より 浅野市長所信表明
※一部のみ掲載。全文は市ウェブサイト(本紙QRコード参照)に掲載しています。

今年度、本市のまちづくりの羅針盤である新たな「各務原市総合計画」がスタートしました。特に人口減少と少子超高齢化の進展は最重要課題であり、新しい総合計画では「人口減少・少子化対策」を最重点プロジェクトに位置づけています。分野を横断した複合的な視点で、「人口減少の抑制」と「人口減少への適応」の両面から総合的な対策を進めてまいります。

▽安全・安心な水道水の提供
PFASへの取組につきましては、昨年12月に各務原市水質改善対策委員会より、中期対策の施設整備案について、答申をいただきました。日本国内では事例のない、イオン交換樹脂を用いたPFAS浄水処理施設であり、2月には、PFAS対策の先進地としてアメリカ合衆国カリフォルニア州への視察を行い、運用中の施設の状況や課題などを聞き取ってまいりました。今後の三井水源地における新たな浄水処理施設の整備に向けて、世界最先端の水質改善対策を学ぶことができました。現在は詳細設計業務に着手しており、令和8年度中の運用開始を目標に施設整備を行う予定です。
あわせて、長期的な水質改善対策についても慎重に検討を進めながら、引き続き、市民の皆様に安全・安心な水道水を提供していくための取組を全力で推進してまいります。

▽いつまでも住み続けたいまちづくり
現在、市民の皆様にいつまでも元気に住み続けていただけるまちづくりのため、さまざまなフレイル予防事業を推進しておりますが、今年は新たに、eスポーツを活用したフレイル予防事業に取り組んでまいります。
また、昨今は、ひきこもりや孤立、8050問題などの複雑化・複合化した課題への対応が急務となっています。今年度、さまざまなニーズに対応する包括的な支援、子ども・子育て施策や健康増進施策を推進する組織体制を強化いたしました。加えて、こども医療費助成制度の対象を現在の15歳から18歳までに拡大いたしました。引き続き、市民の皆様が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、適時適切な支援を行ってまいります。

▽「つながり・対話・協働」による暮らしやすいまちづくり
地域の「つながり」を今後も維持していくためには、地域の基盤となる自治会の存続が何より重要です。少子高齢化が進む中で、持続可能な自治会運営を行っていくため、自治会活動のDX化として、電子回覧板や災害時の安否確認などの機能をもったアプリを一部の自治会に試験的に導入したところです。今後は、その効果を検証し、自治会役員の負担軽減など、課題の解決につなげてまいります。
持続可能な社会をつくっていくため、これまで以上に「つながり・対話・協働」を推進力として、市民の皆様にとって暮らしやすいまちづくりを進めてまいります。

▽将来を見据えた事業の着実な推進
スポーツの機会を創出するのみならず、新たな賑(にぎ)わいや防災の拠点となる「新総合体育館総合運動防災公園」について、整備事業を着実に前進させてまいります。加えて、将来の子どもたちに適切な教育環境を確保できるよう、市内小中学校の適正規模・適正配置に関する議論を進めるとともに、学校体育館のエアコン整備や老朽化した学校施設などの更新を実施してまいります。

▽将来都市像の実現に向けて
新総合計画で掲げる将来都市像「もっと みんながつながる 笑顔があふれる 元気なまち ~しあわせ実感かかみがはら~」の実現に向けて、市民の皆さまをはじめ、自治会、各種団体、NPO、企業の方々にさらにご活躍いただく環境を整え、「オール各務原」で、しあわせを実感できるまちづくりを全力で進めてまいります。