くらし 犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える 保護司

■保護司とは
「保護司」とは、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支えるボランティア。保護司法に基づき、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員です。76歳以下で、人格や行動に社会的信望があり、職務の遂行に熱意のある方などが委嘱されます。任期は2年間で、地域社会と連携しながら、再犯防止、社会復帰の手助けなど、安全で平和な地域を築くために活動をしています。

▼3つの活動
保護司の活動は、大きく3つに分けられます。

○保護観察
定期的に保護対象者(犯罪を犯した人)と面談を行います。また、保護観察所と連携して、指導・教育・就労の支援を行い、立ち直りを助けます。

○環境調整
保護対象者が更生に適した環境で生活できるよう、身元保証人や住所地の調整など、受入態勢を整えます。

○推進活動
犯罪がない社会をつくるために、学校などで犯罪防止や薬物乱用防止に関する講義を行います。
7月の「社会を明るくする運動」強化月間などの機会を通して、犯罪予防活動を推進しています。

■社会を明るくする運動
この運動は、すべての人が、犯罪や非行の防止と更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせることで、新たな被害者も加害者も生まない、安全で安心な地域社会を築くための全国的な運動です。
街頭啓発やポスターの掲出、新聞・テレビなどでの広報活動だけでなく、さまざまな催しが行われます。この機会に、イベントに参加したり、ウェブサイトを見たりして、安全で安心な社会を実現するために、自分にできることを考えましょう。

▽市内での啓発活動
保護司と更生保護女性会(下記参照)が協力して、市内ショッピングセンターなどで啓発物品を配布し、犯罪・再犯防止の呼びかけを行います。物品を受け取り、「犯罪や非行の防止、立ち直りを支える地域の力」について、考えてみてください。
日時:7月1日(火)午後4時~
場所:マックスバリュ各務原店(蘇原花園町1)、イオンモール各務原インター店(那加萱場町3)、アピタ各務原店(鵜沼各務原町8)、コノミヤ鵜沼店(鵜沼東町1)、ザ・ビッグエクストラ各務原鵜沼店(鵜沼西町3)

◆各務原地区更生保護女性会
各務原地区更生保護女性会は、更生保護に協力するボランティア団体です。更生保護への理解と協力を得るため、市内商業施設などで啓発物品を配布したり、非行防止の思いを込め、手づくりした根付を、市内中学校の生徒に渡したりしています。このほか、更生保護に関わる施設の参観など、年間で10回程度活動しています。

■犯罪のない社会を実現するために
保護司として活躍する牧田光宏さんに、保護司の活動への思いなどをお聞きしました。
各務原保護区保護司会 牧田 光宏・会長

▽市内の保護司について―
各務原市を活動区域とする「各務原保護区保護司会」では、現在48歳~76歳の31人の保護司が活動しています。保護司となった理由はさまざま。私は、保護司だった叔父に勧められたことがきっかけとなり、約20年、保護司として活動しています。
各務原保護区保護司会では、市内各地区の福祉センターなどで、サポートセンターを運営しています。その地区の保護司同士のコミュニケーションを図ったり、活動へのアドバイスを行ったりしています。

▽皆さんに伝えたいこと―
最近は、昔と違って高齢になっても働く人が増えたため、保護司となる方が少なくなってきました。
「社会を明るくする運動」などを通して、少しでも保護司や更生保護女性会に興味を持ち、一緒に歩んでくれる方が増えるとうれしいです。そして、一人でも多くの方に、犯罪のない社会の実現のためにできることを考えてもらいたいです。

■保護司などの活動に参加してみませんか
各務原保護区保護司会や、各務原地区更生保護女性会では、会員を募集しています。会の取組に賛同し、活動できる方や、活動できる方をご存じの方は、下記へご連絡ください。

詳細:福祉政策課
【電話】058-383-1358