くらし まちの話題いろいろ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県養老町
- 広報紙名 : 広報養老 2025年9月号
■被災者の心安らぐ場所を
7月18日(金)に町と特定非営利活動法人Vネットは「災害時における入浴支援等に関する協定」を締結しました。この協定の締結により、災害発生時などに避難所が開設された際、同法人から入浴や洗濯に対する支援を受けられることとなりました。また、浸水被害発生時、浸水家屋などを乾燥させるための送風機も貸与していただけることとなりました。
同法人の川上哲也理事長は「災害発生時、お風呂はただ身体を洗う場所であるだけではなく、コミュニケーションの場となり、数少ない心安らぐ楽しみの場となります。これからも被災者の精神的な支えとなれるよう、支援活動を全国的に広げていきたいです」と話しました。
■盆踊りで地域のつながりを取り戻す
7月下旬から8月中旬にかけて町内各地区で夏祭りや盆踊り大会が開催されました。
7月25日(金)には養老公園養老の滝入口駐車場にて、第6回養老公園盆踊り大会が開催され、町内外から訪れた多くの人で賑わいました。養老をテーマとした仮装やコスプレをした参加者らが、養老おどり保存会と一緒に「養老音頭」や「ひょうたんブギ」などのご当地音頭や定番の音頭に合わせて、時間一杯踊りました。また、会場にはたくさんの屋台やキッチンカーも出店し、ちびっこ縁日の開催、パトカーや消防車の展示など、誰もが楽しめる笑顔あふれる熱い夜となりました。希薄化してしまった地域のつながりを取り戻す、世代や地域を超えた交流の場となりました。
■交通事故のないまちを目指して
交通安全や地域防犯などの警察業務へ貢献した警察部外功労者に対し、その功績をたたえ、警察庁長官から贈られる最高位表彰である「警察協力章」を受章した安田正直さん(鷲巣)が、7月31日(木)に川地憲元町長を訪問し、その報告をしました。
安田さんが「事故のないまちにするため、中学生と連携したり、町特産品のひょうたんを取り入れるなど、自分なりに工夫し、町や警察、地域と協力して交通安全を啓発してきました」とこれまでを振り返ると、川地町長は「なにごとも長年続けることは、簡単なことではありません。交通安全をはじめとした、これまでの地域への尽力が認められたのだと思います」と功績をたたえました。
■思いやり ゆずる心で 事故防止
夏の交通安全県民運動の初日である7月11日(金)を西濃地区「交通安全の日」として、自動車の往来の多い交差点や通学路などに警察官や各分会の交通安全協会の役員が立ち、運動の重点項目である子どもと高齢者の交通事故防止や自転車などの安全利用とヘルメット着用の促進などについて呼びかけました。
また、運動期間中に、町、養老警察署、養老地区交通安全協会が合同で、町内スーパーなどでの交通安全啓発や町内小学校における下校時の交通安全指導、名神高速道路養老SAでのシートベルトの全席着用や飲酒運転の根絶などの呼びかけを行うなど、町内全地区で交通安全の街頭啓発および広報活動を実施しました。
■安全な通学路のために
各地区の通学路などに存在する危険箇所の現状を把握するために「通学路等交通安全プログラム」に基づき、町内の小中学校やこども園を3つのグループに分け、それぞれ3年に1回、合同点検を実施しています。今年度は7月23日(水)に池辺小学校、30日(水)に池辺こども園、8月5日(火)に笠郷小学校、東部中学校、下笠保育園において実施しました。学校やこども園・保育園、PTA、区長、町建設課、町子ども課、町教育委員会教育総務課、養老地区交通安全協会、大垣土木事務所、養老警察署などが危険箇所を実際に見て回り、子どもたちが安全に登下校や散策できるよう、取るべき対策について協議し、安全の確保を図りました。
■防災マット「MATOMAT」
7月10日(木)に養北小学校の6年生児童を対象として自動車部品製造の太平洋工業株式会社(大垣市)による出前授業が開催されました。製造過程で出た廃材を再利用して同社が開発した「MATOMAT(マトマット)」の使い方や持続可能な開発目標(SDGs)への理解を深めました。このマットは普段は教室のいすのクッションとして使用し、非常時に複数枚組み合わせて防災マットとして活用することが可能です。児童たちは、実際にマットを繋ぎ、組立作業も体験しました。
講師の佐野元紀さんは「非常時にこのマットを活用することで、助かる避難者もいると思うので、有効活用してほしい」と話しました。マットは、同日、町内全小中学校に配付されました。
■災害発生時にもおいしいご飯を
7月4日(金)に町赤十字奉仕団による炊き出し講習会が行われました。家庭に常備されている備蓄品や食材を使って作ることができるメニュー(ハヤシライスやココアぜんざいなど)を、災害発生時に電気や水などライフラインが遮断された状況を想定して、30人前調理しました。
町赤十字奉仕団は、人道・博愛の精神のもと、地域社会に貢献するため、募金活動やボランティア活動、高齢者や被災者、障がい者を励ますための友愛活動を行っています。平日の活動に参加可能で、誰かの助けになりたいという気持ちを持った人のご参加をお待ちしています。男女問わず、どなたでも参加できますので、興味がある人は町社会福祉協議会(【電話】34-3504)までお問い合わせください。