子育て No.146 シリーズ 教育の窓 魅力いっぱい! 八百津町の水辺の体験 教育課社会教育係

■はじめに
八百津町に流れる木曽川の川沿いには八百津町B and G海洋センター艇庫があり、夏になると町内外の子どもから大人まで多くの方に利用されています。また、木曽川でのマリンスポーツは四十年以上にわたり受け継がれており、学校行事やスポーツ少年団行事など、夏休みの思い出作りとして欠かせないものとなっています。

■サマースクール
毎年町内の小学4年生以上の子どもたちを対象に夏休み期間を利用して、八百津町の自然である木曽川でマリンスポーツ(カヌー、SUPボード(スタンドアップパドルボード)など)を体験する「サマースクール」という教室を行っています。このスクールでは、町内の4つの小学校から参加者が集まります。
マリンスポーツが初めての仲間もいれば、学校行事で体験したことがある子もいます。また、学校が違うため初めて顔を合わせる子もおり、子どもたちは緊張しながらも一生懸命取り組み、回数を重ねるごとに上達。だんだんと絆を深め楽しむ姿が見られます。そんな姿を見て、貴重な子どもたちの交流の場と青少年が心身ともに健やかに成長していくための経験の場となればと思い、毎年このスクールを行っています。

■水辺の安全教室
夏になると猛暑が続き、海や川などいろいろなレジャーを楽しまれる方も増え、子どもが水辺に近づく機会も多くなり、毎年のように水難事故の報道が多く見受けられます。今年度は可茂地区内においても、痛ましい事故が起こり、改めて水辺の危険性を知っていただく必要があります。
水難事故が無くなるのが一番ですが、なかなか難しいことです。水難事故を無くすために町内の小学校・保育園のプールにおいて水辺の安全教室を実施しています。指導内容は、水辺の危険性・ライフジャケットの正しい着方や効果など実際に実技を踏まえて指導を行っています。
特に川や海などでマリンスポーツや遊泳する場合は、ライフジャケットを着用して活動するように推奨しています。
サマースクールでも、水難事故防止を普及するため初回の活動で「水辺の安全教室」を行っております。「水辺の安全教室」では、子どもたちに水辺に潜む危険性を知ったうえで、安全かつ楽しく活動してもらえるように、子どもたちに伝えています。

■海ごみゼロを目指して…
世界中で増え続ける海洋ごみによって問題がたくさん起こっています。2050年にはプラスチックをはじめとする海洋ごみの量が、魚の量より多くなる…とも言われています。海洋ごみの約八割は陸(街)から私たちの活動する川を伝って海に流れ出したものとされることから、サマースクールの一環として八百津町B and G海洋センター艇庫周辺のごみ拾いなどの清掃活動をしています。
また、B and G財団が作成した海ごみについての紙芝居を用いて自分たちにできることを学んだりしています。

■さいごに
水辺の安全性や海ごみについて学んだ子どもたちが今後の活動の中で学んだことを生かし、少しでも水難事故防止の普及や海ごみゼロに努めてもらえるようこれからもマリンスポーツを通じて指導していきたいと思います。