- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県焼津市
- 広報紙名 : 広報やいづ 2025年4月1日号
初出場の国際大会でアジア3位
スポーツクライミング選手
伊藤未唄
昨年11月にインドで行われたスポーツクライミングの「ユースアジア選手権」で3位に入賞した伊藤(いとう)未唄(みう)さん(16歳/焼津市出身)に、スポーツクライミングに対する思いや今後の目標についてお話しを伺いました。
問:スポーツクライミング(クライミング)を始めたのはいつから?
幼い頃から木登りが好きで、小学3年生の時に近所のクライミングジムに行ったことがきっかけで始めました。初めて登った時は、とても楽しくて、幸せな気持ちになったことを覚えています。3歳から習っていた水泳からクライミングに転向しました。
問:普段の練習について教えてください
練習は週6回、そのうち1回はスクワットやベンチプレス、体幹を鍛えるフィジカルトレーニングを行っています。週末は月に2~3回、東京のコーチのもとで練習をしています。
完璧主義な性格のため、クライミングの課題がクリアできない時や、自分の登り方に納得できない時はとても悔しい気持ちでいっぱいになります。そんな時は、納得できるまで練習するようにしています。
問:クライミングの魅力は?
クライミングは日常でやらない動きをするので、新しい自分に出会えるような感覚があります。練習や大会で「自分の限界を超えた」と実感できた時に大きな達成感と楽しさを感じます。
問:選手としての強みは?
他の選手にフィジカル面で負けないようにトレーニングしています。力強いコーディネーション(素早く連続的に手足を出して登るテクニック)で登るのが得意です。
問:「ユースアジア選手権」で3位に入賞した時の気持ちを教えてください
国際大会に出場するのが初めてで、とても緊張しました。不安も大きかったので、3位入賞が決まった時はとてもうれしかったです。優勝を逃した悔しさもあるので、この経験を生かして次につなげます。
問:今後の目標・将来の夢は?
まずは、高校の3年間ユース日本代表の選手に選ばれ続けることが目標です。
将来の夢は、幼い頃から目指す「世界1位」です。世界大会優勝に向かってこれからも頑張っていきます。
○Profile 伊藤(いとう)未唄(みう)
2008年焼津市生まれ(16歳)。静岡西高校スポーツコース2年生。身長164センチ。豊田小・豊田中学出身。制限時間内にボルダー(コース)をいくつ登れたかを競うスポーツクライミングの種目「ボルダー」の選手。力強い登りが武器。
小学3年生からスポーツクライミングを始め、昨年11月に行われた国際大会に初出場しアジア3位に入賞した。
○スポーツクライミングとは
反り立つ壁をカラフルなホールド(突起物)を使って自身の身一つで登る競技。東京2020オリンピック競技大会からオリンピック種目となり、競技人口は国内で60万人に上る。