- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県掛川市
- 広報紙名 : 広報かけがわ 令和7年4月1日号
国際連合は毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」と定め、青色のライトアップなどで啓発活動を行っています。日本でも4月2日〜8日を「発達障がい啓発週間」とし、理解を深め、差別や偏見をなくす活動が行われています。
発達障がい(神経発達症)は認知・行動面に特徴があり、次の3つが代表例です。
■自閉スペクトラム症(ASD)
・人とのコミュニケーションや関係を築くのが難しい
・特定の行動を繰り返す、特定の物事に強い興味を示す
・感覚に対する過敏さ・鈍感さがある
■注意欠如多動症(ADHD)
・集中力が続かず、じっとしていられない
・思いついたことをすぐに行動に移す、順番を待てない
■限局性学習症(SLD)
・読むことや書くことが非常に難しい
・数学の概念を理解したり計算するのが難しい
■対応方法
対応は個別のアプローチが重要です。いくつかの一般的な対応方法を紹介します。
1 理解と受容
特性や行動の背景を理解し、その方のペースに合わせてサポートします。
2 安定した環境を提供
日常のルーチンを設定し、予定の変更や新しい経験がある場合は事前に説明します。
3 コミュニケーションの工夫
視覚優位や聴覚優位など、その人に伝わりやすさを合わせた対応方法を取ります。
4 ポジティブな経験
小さな成功や良い行動を積極的に褒め、自己肯定感を高めます。
5 家族のサポート
家族が特性を理解し協力することが重要ですが、家族自身のストレス管理も必要です。
これらの方法を実践することで、発達障がいの方やその家族が安心して生活できる環境を整えることができます。特に、周りの理解は大きな力となります。
問合せ:こども相談課
【電話】28-8017