- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県掛川市
- 広報紙名 : 広報かけがわ 令和7年5月1日号
本来「財産」である家ですが、空き家となり適正な管理がされていないとあっという間に負の財産になってしまいます。今回は市の「空き家活用モデル事業補助金」と空き家を活用して在宅医療クリニックを開業した事例を紹介します。
■空き家活用モデル事業補助金
空き家を使い『地域活性化に貢献する施設』を設置する事業者を募集します。
募集件数:3件程度
補助額:対象経費の3分の2(限度額1,000万円)
参加表明:令和7年5月30日(金)まで
詳細はHPをご覧ください
■空き家活用者にインタビュー
医療法人社団晴和会代表 南 貴晴さん
Q 購入のきっかけは?
一通の手紙がきっかけでした。昔から交渉はしていたものの、代替わりなどで所有者の意向を掴めていませんでした。そこで、県外に住むオーナーさんに手紙を出しました。すると、すぐに連絡があり面談につながりました。そこで「実は手放したかった」という思いを聞くことができ、購入にいたりました。
Q どのようなところが魅力でしたか?
良い立地で事業展開できることに魅力を感じました。在宅医療が対応できる範囲に制約があり、理想的な立地でした。また、まちなかの空き家を改装して利用することを考えていました。賃貸も検討しましたが、継続的な費用面を考慮し、購入してリノベーションすることが最善と判断しました。実際の工事では、もともと本屋だったので水回りの整備に苦労しました。
Q 空き店舗を活用する思いをお聞かせください
空き家の利活用と聞くと、賃貸で飲食店や物販を行うイメージがありますが、それだけではないと思います。その地で働くこと、事務所が増えることでまちなかに活気が出てきて更なる事業を呼び込むことに繋がると考えます。遊びにまちなかへ行くだけでなく、仕事をするためにまちなかへ行くという感覚が生まれ、多様な人が集まってほしいです。
Q 利活用のアドバイスをお願いします
一人で悩まず、行政、不動産会社、NPO法人かけがわランド・バンクに相談することが良いと思います。周囲からは「借りるのは難しいかもよ」と言われることが多いかもしれませんが、意外とそんなことないと感じています。しっかり所有者さんと向き合い、話し合うことで「実は売りたかった、貸したかった」と心のうちを聞くことができると思います。
空き家の管理でお困りの方は、かけがわランド・バンク【電話】64-3121(平日9時~16時)まで
問合せ:くらしデザイン課
【電話】21-1209