- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県伊豆の国市
- 広報紙名 : 広報いずのくに 令和7年1月号
現在、市は新たな文化財展示施設の整備を進めています。これまでに、施設の建築設計(建物の構造や材料、間取りなどのプラン)と、展示の基本設計(展示物やその配置などの大まかなプラン)が完了しています。
この特集では、施設整備の背景や目的などとともに、施設のフロアや展示について具体的に紹介します。
Q:展示施設を作る目的は?
A:文化財の展示や保管環境の確保、市内周遊の拠点
○展示や保管環境の確保
現在、文化財を展示する郷土資料館(中央図書館内)の展示面積は約100平方メートルと、多種多様な文化財を展示するには十分ではありません。また、温湿度環境の調節機能が整っていないため、国指定重要有形民俗文化財の山木遺跡の出土品などを展示できない状況です。新施設を作ることで、文化財の展示スペースや適切な保管環境を確保します。
○市内周遊の拠点づくり
現在の郷土資料館は、市内の主な文化財が集中する地域から離れ、史跡巡りの拠点としての十分な機能を果たせていません。新施設では、立地特性を生かして郷土学習との連携を図り、来館者が市内を周遊する新たな拠点となることを目指します。
Q:展示施設を作る場所は?
A:韮山時代劇場大駐車場
○学習との連携・来館者の利便性
市内の史跡などの中心で、韮山駅から徒歩約5分の立地で、児童生徒の郷土学習や来館者の市内周遊の導入・拠点として適しています。
○施設活動の効果的な展開
隣接する韮山時代劇場で講演会やワークショップを開催するなど、一体的な利活用ができ、より充実した施設活動の展開を図ることが可能です。
Q:展示施設のコンセプトは?
A:基本理念
歴史に学ぶ
先人たちから守り伝えられてきた歴史を学びます。
現在(いま)と向き合う
学びを通じて現在と向き合い、考え、成長します。
未来を拓(ひら)く
文化の継承・創造の担い手として未来を切り拓きます。
市民一人一人が、伊豆の国市の歴史に触れ、感じ、学び、そして、フィールドを巡る拠点となる空間を目指します
A:利用者イメージ
・学習利用で訪れる市内外の小・中学生
・伊豆の国市民
・伊豆の国市に興味関心を持つ国内外の観光客
・伊豆の国市の歴史・文化に関心があるファン・専門家
Q:オープンする時期は?
A:令和8年4月オープン予定
オープンに向け、建築工事と展示の設計・製作を進めていきます。
Q:展示やスペースの内容は?
A:展示
伊豆の国市の歴史・文化のストーリーと魅力を発信をコンセプトにフロアごと、部屋ごとに位置付け・役割を明確にして展示・情報を配置します。
○常設展示
歴史・文化のストーリーを5つの時代別テーマで展開します。北江間横穴群を再現したジオラマや本物の土器に触る体験コーナーも設置します。
○企画展示
市の収蔵資料や最新の調査研究成果、市内外からの借用資料など、多様なテーマで展開します。
A:交流、情報発信・観光情報
○市民交流スペース
歴史・文化を通じた市民の交流を促進します。さらに歴史・文化をテーマとしたイベントなどによって、市民や観光客の大人から子どもまで、それぞれが交流できる機会を創出します。
○情報発信・観光情報スペース
市内各所の紹介や観光情報など市内周遊を促進する情報を提供します。
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