スポーツ 【特集】未来に羽ばたけ 函南の若きアスリート(1)

◆大同生命SV.LEAGUE東レアローズ静岡 所属 山田 大貴
山田 大貴(やまだだいき)
平成13年8月7日生まれ、函南町出身。小学生の頃は陸上競技に励み、東中学校の部活動でバレーボールを始める。東レアローズ静岡のジュニアチームに所属しながら、県選抜に選出されるなど活躍し、清水桜が丘高校に進学。同校初の全日本高校選手権(春高バレー)出場に導き、ユース日本代表に選ばれた。早稲田大学に進学後、常勝軍団のレギュラーとして貢献し、令和6年4月から大同生命SV.LEAGUE東レアローズ静岡でプレーをする。191cm・81kg。

《INTRODUCTION》
1月22日、東レアローズ静岡の体育館で、同チームに2024-25シーズンから加入し、アウトサイドヒッターとして活躍している山田大貴選手にこれまでのキャリアや地域へのかかわりについてインタビューをしました。

Q.スポーツキャリアに関する質問
―バレーボールを始めたきっかけは
中学で部活動を選ぶ時に、仲のいい友達数人がバレーボール部に入ることになり「一緒に入ってみるか」と思ったのがきっかけです。
小学校までは陸上をやっていたのですが、個人競技って寂しくて、チーム競技をやってみたいなと思っていて。誰1人経験者ではなかったので、本当に興味本位でしたね。

―プロを意識し始めたのはいつ頃ですか
始めた頃は考えていなかったですが、身長が急に伸びて中学を卒業する時には188cmくらいになっていたんですよ。中学3年生と高校生で県の選抜に選ばれて、明確にプロを意識したのは大学生の頃ですね。
ひとつずつステップアップして進んでいくうちに、もしかしたら目指せるかもって感じていました。

―これまでのスポーツ人生で最も印象に残っている出来事は
高校最後のインターハイかな。初めて全国大会にいけるかもっていう時の県大会の決勝で負けて。あの時の悔しさが、今までのバレーボール人生で1番ですかね。
でも、あの時に「もっと頑張らないと、もっと勝って上を目指したい」という気持ちになったことが大学選択にも繋がりましたね。早稲田大学が当時から絶対王者だったので、勝利に1番近いだろうし、レベルの高い集団の中で自分を鍛えるべきだなと考えるきっかけになりました。

―東レアローズ静岡を選んだ理由は
中学生の時に、東レアローズ静岡のジュニアチーム(現:東レアローズ静岡U15)に所属していたので、戻りたいという想いがありました。あとは実家が近いことですかね(笑)。これも結構大事だと思っていて。地元ですし、家族や友達にもすぐに会えるのは、精神的にもいい環境でプレー出来ていると感じています。

―今後の目標を教えてください
東レアローズ静岡の「顔」になりたいです。でも、まだスキルは全然足りないなって思うことも多いですし、実績も足りていないなと思います。今チームが勝てていませんが、幸い試合に出られる状況が続いているので、この経験を生かして、どんどんステップアップしていきたいと思います。

―得意なプレーなど試合でどんなプレーを見てほしいですか
スパイクですね。点をたくさんとるポジション(アウトサイドヒッター)なので、スパイクを決めて点を取る姿を見ていただきたいです。

―スポーツをする上で忘れてはいけないこと、心掛けていることは
甘えることなく、自分に負けないことですね。バレーボールをしている時だけではなく、食事とかも甘えると体に影響が出ると思っているので。練習は手を抜かないとか、当たり前ですけど心掛けていますね。

Q.函南町との関わりに関する質問
―函南町の思い出は
思い出といったら柏谷公園ですね。小学校の頃は毎日のように、下校してすぐに皆で集合していました。百穴のところで何度転びそうになったか(笑)。体を使ってずっと外で遊んでいたので、そのことが今の体力とかにつながっているのかもしれません。

―地元に貢献したいことややってみたいことは
東レアローズ静岡では、オフシーズンに小中学生のバレーボール教室をやっているので、函南町でもやりたいなと思っています。
中学生だったらバレー部だけを集めてとか、小学生なら体育の授業の1コマでやるとか。自分が東小学校にいた時は、校舎が改修中だったので、きれいになった東小学校を見てみたいです(笑)。

―バレーボールをしている子どもに向けて伝えたいことは
楽しむことが1番だと思います。自分もバレーボールを11年やっても楽しいなって思いますし、きつい練習でも乗り切れるのは、楽しいと思えるからでその気持ちが大事だなって思います。楽しむ気持ちを忘れないで練習を頑張ってもらえたらと思います。
プロを目指すには、食事や睡眠などの当たり前のことが大事だなと思っていて。プロを目指している子は、スキルは必要な上で、体づくりがとても大事ですね。練習でどれだけ追い込んでも、身体が回復していなかったら、怪我をしてしまったり、強くなっていかないので。選手になって改めて食事、睡眠、運動の大切さに気づきました。

―応援してくれる町民の皆さんに向けて一言お願いします
自分が活躍することで、函南町のことをもっと広く知ってもらいたいですし、函南町の皆さんにも僕の存在を知ってもらいたいです。ぜひ試合を見に来て応援してください。