- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県函南町
- 広報紙名 : 広報かんなみ 令和7年3月号
◆J2ジュビロ磐田 所属 西澤 翼
西澤 翼(にしざわ つばさ)
平成14年8月29日生まれ、函南町出身。幼い頃からサッカーをはじめ、小学校では、函南サッカースポーツ少年団に所属し、監督でもあった祖父から指導を受ける。中学校ではアスルクラロ沼津U15、高校ではジュビロ磐田U18に所属し、技術に磨きをかけた。横浜桐蔭大学に進学後、令和6年には全日本大学選抜に選出され、活躍を見せる。ポジションはGK(ゴールキーパー)。2025シーズンよりJ2ジュビロ磐田に加入する。189cm・84kg。
《INTRODUCTION》
1月10日、函南町役場に2025シーズンよりジュビロ磐田に加入する西澤翼選手が町長と教育長に表敬訪問に訪れました。その際に西澤選手にインタビューを行い、プロとして挑むこれからのことや地域への関わりなどをインタビューしました。
Q.スポーツキャリアに関する質問
―サッカーを始めたきっかけは
きっかけは覚えていないですけど、祖父が少年団の監督をやっていたことが1番大きいかもしれないですね。
自分でやりたいって言った記憶はないですが、気づいたら少年団にいてボールを蹴っていました。
―プロを意識し始めたのはいつ頃ですか
サッカーを始めた時からじゃないかなって思います。ずっと「プロになる」と言っていたので。
実家は祖父と2世帯で住んでいますけど、1階に内田篤人選手が着ていたオリンピックのユニフォームとかが飾ってあるんですよ。それで、勝手に意識しちゃうみたいな。内田選手が(少年団の)先輩にいたことが大きかったですね。
―これまでのスポーツ人生で最も印象に残っている出来事は
全日本大学選抜で日韓戦に出たことですかね。自分の中で1番大きな大会だったと思います。1番印象に残っています。
―プロ生活のスタートとしてジュビロ磐田を選んだ理由は
高校生の時にお世話になっていたクラブなので、やっぱり戻りたいという気持ちはありましたね。
―挫折はありましたか。またその経験はどう生かされていますか
挫折は高校時代ですね。ユースでは、レベルの高さを目の当たりにしました。先輩もいたのでずっと試合に出られなくて、やっと3年生になったと思ったら、コロナ禍に直面したので、本当にきつかったですね。
でも、試合に出られなくてもやり続けたら、大学で花開いたので。そこで諦めるか諦めないかがすごく大事かなって感じました。コロナ禍で練習ができない時も小さい頃から「プロになる」という目標が変わることがなかったので、モチベーションは保てていたと思います。
―今後の目標を教えてください
直近の目標は、試合に出ることですね。監督も変わって、今チーム内はフラットと言われているので、自分の長所を全面に出して信頼されるようになりたいなと。キーパーって信頼がめちゃくちゃ大事なので。練習から仲間やチームメイト、スタッフ陣の信頼を勝ち取っていきたいと思っています。
いつかは日本代表になって内田篤人選手を超える存在になりたいです。
―ジュビロ磐田のファンにどんなプレーを見てほしいですか
ビルドアップ(※)とシュートストップですね。キーパーはシュートを止めてなんぼだと思っているのでそこを見ていただけたらなって思っています。
※ボールを前線に運んで繋ぎ、攻撃を 構築するプレーのこと
―スポーツをする上で忘れてはいけないこと、心掛けていることは
初心にかえることですかね。「なんで始めたかとか、なんのためにこれをやっているんだとか」、そういうことは忘れちゃいけないなと感じています。プロになっても目標を立てて、その目標に向かってやり続けたいと思います。
Q.函南町との関わりに関する質問
―小中学生を過ごしてきた函南町の思い出は
中学3年生の時に応援団長をやったことですね。同学年から下級生までをまとめて、リーダーシップをとるのはすごく大変でした。皆の支えがあってこその応援団長だったので皆には感謝していますし、とてもいい経験になりました。
―地元に貢献したいことややってみたいことは
この前も少年団の初蹴りに参加しましたけど、そういったかたちで地域貢献はしたいなと思っています。
内田選手が地元に帰って来て一緒に練習した時にとても嬉しかったので、自分も子どもたちが喜ぶぐらいの活躍をしたいと思っています。
―サッカーをしている子どもに向けて伝えたいことは
今を楽しむことを子どもたちには伝えたいです。自分も小学校の頃に戻りたいなって思うし、中学校も高校の頃も戻りたいなって思うし、その時間はもう戻ってこないので。やっぱり今を楽しんで欲しいなって思います。
プロを目指すなら努力を続けることですね。やっぱり嫌なこともやらないといけないですし、やるべきことだと思うので。そこは継続して欲しいなって思います。
―応援してくれる町民の皆さんに向けて一言お願いします
函南町の顔となる選手になって、応援してくれる町民の皆さんに勇気とか希望とかを与えられる選手になりたいと思います。ぜひ、試合を見に来てください。応援よろしくお願いします。