くらし 【特集】令和7年度当初予算を徹底審査(3)

【予算大綱説明】
瀬戸市長
川本 雅之
第6次総合計画に掲げる将来像の実現のため、『住む・働く・学ぶ・育む』の4つの暮らしの要素を整える施策として、市内初の施設分離型小中一貫校となる「みつば小学校」の整備や「こども若者家庭センター」を新たに設置するなど、子ども・若者の健やかな成長への切れ目のない支援に取り組んでまいります。
また、近年の異常気象による熱中症対策など、子どもたちの命を守る対策や南海トラフ地震が起きた際の備えが喫緊の課題と捉え、『守る』という要素を念頭に置き、小中学校の屋内運動場への空調の設置と断熱化を進めてまいります。
なお、第6次総合計画は9年目に入り、令和6年度には、各部署での事業評価や、職員との対話を実施し、補助金や市民サービスのあり方など具体的な事業見直しと「次期将来計画」の策定に着手しております。
令和11年に迎える市制施行100周年、さらには次の100年を見据えて、本市のありたい姿、あるべき姿を想い描き、将来に夢を描くことのできる計画を作ってまいります。

【代表質問】
3月定例会では、5人の議員が会派を代表して代表質問を行い、新年度の予算や市政運営についてそれぞれ質問をしました。質問を行った順に各会派2問ずつ主な質問と答弁を紹介します。

■自民 新政クラブ
髙島 淳
▽令和7年度当初予算について
Q.今回の全予算規模は約871億円となり、過去最高額となっている。川本市長としての令和7年度は具体的にどこに重点を置き財政の健全化を進め、予算編成をされたのか伺う。
A.令和7年度は「第6次総合計画」に掲げる将来像の実現、総括に向けた編成としている。居住環境の向上と子育て世代にとって魅力のあるまちづくりを推進し、新産業分野の企業誘致、地元雇用の創出・拡大など、市税収入の安定的な確保に努めながら、DXを活用した市民の暮らしの向上、都市機能の再配置・再構築などによる地域の活性化などに取り組んでいく。

▽市長が約束をしたゴミの減量について
Q.現在まで、ゴミの総量についてはそれほど減っていない。三市足並みを揃えて、取り組んでいくのであれば、市長が率先して他の2市との調整や協議を行っていくべきである。市長は「2年程度様子を見る」と言っていたがその結論はいつ公表されるのか伺う。
A.本市の総ゴミ排出量は3%程度の減量にとどまっている。「瀬戸市一般廃棄物処理基本計画」の目標値の達成にはこれまで以上の取り組みが必要である。今後もゴミの排出量について、取り組みを進め、社会情勢、近隣市の動向なども踏まえ、方針が確定した折には説明をしていく。

■市民の声
戸田 由久
▽公文書管理条例について
Q.公文書は民主主義の根幹を支える国民共有の知的財産、かつ国民が主体的に利用できるものでなければならないとされる。本市においても適切な公文書管理の推進が求められている。令和7年度に公文書管理の条例制定に関する行政の考え方を伺う。
A.公文書管理の推進については、法の趣旨に沿った管理を行い、文書取扱規程を補完する役割となる「公文書の作成に関する指針」を定め、本年4月から運用を開始し、引き続き情報公開制度と一体的に公文書の管理を行う。

▽消防庁舎の新築について
Q.広域消防運営計画に基づき、消防広域化に伴う消防庁舎の新築や地域防災拠点施設、常備消防資機材などに、交付税参入率70%の財政措置がされる地方債のメニューがある。令和7年度に広域化に向け関係首長に了承を得る考えはあるのか伺う。
A.本市は「消防広域化研究会」に参加しており、令和7年度には、広域化の実現に向けた協議会への参画について関係する市町村が判断します。この過程で本市消防庁舎の整備方針を定めていく。