文化 特集“発酵食”と半田(1)

■今、“発酵食”がアツいらしい、、、
令和6年5月に愛知「発酵食文化」振興協議会が設立し、12月には「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録。今、何かと注目されている“発酵食”。
今回は、“発酵食”と半田のつながりや、半田をメイン会場の一つとして開催されるイベント「発酵ツーリズム東海」などを徹底調査!!

■そもそも、『発酵食品』ってなに?
米や大豆などの原料が、微生物の働きで変化したものが「発酵食品」。微生物の働きで、でんぷんやタンパク質を分解し、アミノ酸や糖分など様々な物質を新しく作り出します。元の食材にはなかった味わいや豊かな香りを生み出し、栄養成分豊富な発酵食品へと変化します。

◯主な原材料
・大豆
・米
↓生物の働き
◯発酵食品
・日本酒
・味噌
・酢
・醤油
・みりん

■半田の醸造業を繁栄させた半田運河
古くから醸造業が盛んな知多半島。その繁栄を加速させたのが、半田運河です。江戸時代、半田運河沿いの醸造蔵でつくられた酒や酢などが、廻船で江戸へどんどん出荷されていきました。なかでも、ミツカングループの創業者初代中野又左衛門が、あまり使い道のなかった酒粕から作った粕酢は、高価な米酢に変わる手軽な材料として、江戸で「握りずし(早ずし)」が大流行するきっかけとなりました。

半田運河沿いには、今でも黒板囲いの醸造蔵や豪商の邸宅が立ち並び、往時の情景を感じます。市外の友達や家族が半田市に来られた際は、ぜひ半田の醸造文化を紹介しながら、半田運河沿いをお散歩してみてください♪

◆半田の発酵・醸造文化を学んでみませんか
◯食文化を見て、さわって、楽しめる体験型博物館
ミツカンミュージアム

開館時間:9時30分~17時(最終受付15時15分)
場所:中村町2-6
休館日:
・木曜日
・年末年始を除く
・お盆期間

◯日本酒の文化と知多酒の歴史をたどる
國盛 酒の文化館

開館時間:10時~16時(最終受付15時30分)
場所:東本町2-24
休館日:
・木曜日(祝日の場合は翌日)
・年末年始
・お盆期間

◯半田運河エリアのまちづくり拠点
_unga(すぺーすうんが)

半田の発酵・醸造文化を発信しています。
営業時間:10時~16時
場所:中村町1-40 国指定重要文化財小栗家住宅内
休業日:年末年始