くらし まちづくりの主役は市民 自治区とコミュニティを紹介します(2)

■ソボクなギモン
Q 自治区に入るメリットは?
A 隣近所と顔の見える関係が築けます。
・情報を共有できる
地域のイベントや市からの通知など、日常生活に密接した情報が自治区を通じて届けられるので、地域内での情報共有が効率的かつ円滑に行われます。

・安全性が高まる
防災訓練で災害時の対応を学ぶことで迅速な行動が可能になり、災害発生時の情報共有や助け合いをスムーズに行えます。さらに、住民による防犯パトロールは犯罪抑止につながります。

・行政との窓口になる
地域の課題や要望を市に効率的に届ける役割を担うので、道路や公園の整備など生活環境の改善がスムーズに進められます。

◆VOICE
○地域の情報が入りやすい
自治区では、定期的に回覧板が回ってきます。その地域ならではの情報を得ることができ、近所とのコミュニケーションをとるきっかけになっています。災害時の対策などの公的な施策についても情報が入りやすく、何か困ったことがあるときには自治区を通して、どこに相談すればいいかを知れるので助かります。
山田雅代さん

◆INTERVIEW
隣近所と仲良くなりましょう

○地域に愛着を持ってほしい
地域の皆さんが明るく元気に過ごしてもらえたらとの思いで活動しています。具体的には、世代間交流事業や環境美化運動など、一人でも多くの地域の人に参加してもらえるような活動を行っています。自治区に入って活動に参加することで、地域の人たちとつながることができます。知っている人がたくさんできるとその地域に愛着が湧いて、住み続けたいと思うようになりますので、ぜひ自治区へ加入してほしいです。地域のことを地域のみんなで守っていくため、まずは地域の人と触れ合いを持ちませんか。
自治区長会長 深谷剛寿さん

■ソボクなギモン
Q コミュニティってどんな組織なの?
A 住民同士の仲を深める触れ合い事業を行う組織です。
従来から住んでいる住民と新しく転入してきた住民、幅広い世代が交流を深めるため、さまざまな活動を行っています。
市内には7つのコミュニティがあり、その区域はおおむね小学校区です。

■ソボクなギモン
Q コミュニティがなくなったらどうなるの?
A 住民同士のつながりが減ってしまいます。
コミュニティ活動は若年層や働き世代の加入率が低く、さらに役員の高齢化が深刻で運営に大きな影響を与えています。コミュニティ活動は、夏まつり・運動会などのイベントや緑化推進活動など多岐にわたりますが、その多くが高齢の住民に頼らざるを得ない状況です。コミュニティがなくなると住民同士のつながりが希薄化し、地域活動が減少していきます。

○役員の高齢化
会長・副会長の平均年齢:71.1歳

■ソボクなギモン
Q コミュニティに入るメリットは?
A
・地域の絆が深まる
・世代を超えた交流ができる
・地域の活性化につながる
・地域の課題解決に貢献できる

◆VOICE
○地域とつながるきっかけに
地域のこどもたちを見守るため、月2回小学校でのあいさつ活動を行っています。元気よくあいさつをしてくれるこどもたちがたくさんいるので朝から元気をもらえます。コミュニティに加入したことで、同じ地域で暮らしていても普段関わる機会がない人たちとも会話をする機会が増えました。
山口登上さん

■ソボクなギモン
Q 実際にはどんな活動をしているの?
A
・530運動
毎年5月の最終日曜日を「市民行動の日」と位置付け、まちをきれいに保つための環境美化活動を行っています。

・夏まつり
住民の絆を深め、地域の活性化を図るために夏まつりを開催しています。

・区民運動会
住民が親睦を深めるため、区民運動会を開催しています。こどもから大人まで参加します。

・歩け歩け大会
健康増進や地域交流のため、ウォーキングイベント「歩け歩け大会」を開催しています。

・機関誌の発行
コミュニティの活動内容や地域の行事予定などを住民に伝えるため、機関誌を定期的に発行しています。

■ソボクなギモン
Q その地域ならではの新たな活動や課題改善に向けた取り組みも行っているの?
A
・オレンジガーデニングプロジェクト
大府コミュニティ推進協議会では「認知症になっても暮らしやすいまちをみんなで創っていこう」をテーマに、楽しみながら花を育て、認知症支援の啓発カラーであるオレンジ色の花を咲かせるオレンジガーデニングプロジェクトを行っています。毎年、川池のポケットパークにマリーゴールドなどのオレンジ色に咲く花を植えています。

・小学校と連携したふれあい運動会
北山コミュニティ推進協議会は、学校教育としての北山小学校運動会と社会教育としての区民運動会を統合した「北山ふれあい運動会」を令和5年度から開催しています。合同で開催することで、教職員やコミュニティ役員の負担軽減になるとともに、北山小学校に通うこどもたちが地域の皆さんと交流するきっかけの一つになります。

・田植え・稲刈り・しめ縄作り
吉田まちづくり協議会は、毎年吉田小学校5年生の児童と一緒に、年間を通して田植え・稲刈り・しめ縄作りを行っています。この活動によって世代間交流が促進され、住民一人一人が地域の一員としての意識を高め、地域の一体感や絆を深めることができます。

◆INTERVIEW
温もりを感じる地域を一緒につくりましょう

○人と人とがつながる活動
共に歩み、共に創る、温もりを感じる地域を目指して活動しています。温もりを感じる地域をみんなで作っていくためにおそろいのオレンジベストを作って、まずは地域の皆さんにコミュニティの活動をPRしていきたいです。もし街でベストを着ている人を見掛けたら、気軽に声を掛けてください。
皆さんもぜひ、自分にできる範囲で地域のためにやれることを見つけて行動に移してみませんか。一人一人の行動が大きな力となって、最終的に温もりを感じる地域につながっていくと思っています。
大府コミュニティ推進協議会会長 山崎千晶さん