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■多文化共生への扉
国際交流員 Adam Simmonds

市民に外国人が増えていく中、日本語教室の重要性がますます高まっています。もちろん、社会で自立するための鍵である日本語力を身に付ける場として十分な役割を果たしていますが、それだけではありません。外国人にとって、日本語教室はさまざまなきっかけになります。
例えば、言葉を勉強することでその背景にある文化に触れることができます。さらに、日本人の先生と交流をすることで、日本人の思想・価値観に触れ、日本社会の規範・ルールを学び、生活していく上での不安・誤解を解消するきっかけにもなります。
アパートや寮で同じ国の出身者や民族と母語で暮らしていると、日常会話の上達は難しいでしょう。働いている多くの外国人にとって、日本語教室は職場以外で日本人と交流する唯一の場でもあります。私生活で日本人と話す機会に恵まれていない外国人にとって、温かく迎え入れてくれる日本語教室の先生は貴重な存在です。
日本語教室は、先生側にも得るものが多くあります。さまざまな国・世代・性格の受講者と交流することで視野も広がり、受講者の日本語力の成長や上達への感動も味わえます。
誰もが安心して暮らせる地域作りに貢献することができますので、みなさんもボランティアとして日本語教室へ参加してみませんか。