- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県大府市
- 広報紙名 : 広報おおぶ 2025年7月1日号
■条例でつくる大府市(おおぶし)のカタチ
条例はかせ
ふだんのくらしの中では、条例を気にすることは少ないと思います。
しかし、条例はまちの形を作る大切なルールです。
実は、大府市は日本の中でもオリジナルの条例をよく作る「条例のまち」です。
知ったらたのしい条例の世界を、条例はかせがみなさんにお伝(つた)えします。
◆条例ってな~に?
条例は、大府市のようなそれぞれのまち(自治体(じちたい))で作るルールじゃよ。
条例は、「だれかが勝手に作るもの」ではなく、みなさんが大人になって選挙(せんきょ)で選(えら)んだ、市や県の議会(ぎかい)の議員(ぎいん)たちが話し合って決める「わたしたちみんなのルール」です。
日本全体のルールである法律(ほうりつ)は、選挙で選ばれた人たち(国会議員)が話し合って決めます。このようなしくみは、市や県の条例も、「わたし」と「あなた」が話し合って決めた契約(けいやく)も同じです。
「自分か自分が選挙で選んだ人たちが決めたから、自分も守ろう」ということがルールのきほんです。
○法律
国民→(投票)→国会議員 ⇔国のルール
○条例
住民→(投票)→市や県の議会議員 ⇔市のルール・県のルール
○契約
わたし⇔あなた
ルールは、みんなで話し合って、みんなで決めるべきものなんだね。
◆どうして大府市はオリジナルの条例をよく作るの?
法律では、あたらしい問題にうまく対応(たいおう)できなかったり、まちごとのちがいに合っていなかったりすることがあるからなんじゃ。
さいきんの条例を見てみようかのう。
○2017 認知症(にんちしょう)に対する不安のないまちづくり推進(すいしん)条例
忘(わす)れやすくなる認知症という脳(のう)の病気になっても、安心してくらせるまちづくりをめざす、日本ではじめての条例です。これをきっかけに、国や県でも同じようなルールができました。
QRコードからくわしい内容(ないよう)を見られます
※QRコードは本紙をご覧ください。
○2019 空家(あきや)等対策(たいさく)の推進に関(かん)する条例
法律では対応(たいおう)できない空き家もふくめて、危(あぶ)なくならないようにすることで、みんなの安全(あんぜん)を守るための条例です。
○2020 感染症(かんせんしょう)対策条例
新型(しんがた)コロナがはやりだしてから1年もしないうちに作った、ウイルスなどに負けないくらし方を決めた条例です。
○2020 手話言語(しゅわげんご)条例
手の動きで話をする手話も、口で話をするのと同じ言語で、だれでもなかよく手や口で話し合えることを目指す条例です。
そのあとに、障(しょう)がいのある人のコミュニケーション手段(しゅだん)を利用(りよう)していくことをめざす条例も作られました。
○手話を話す人に聞いてみました
手話はわたしにとって、気持ちを表せる大切な言語
手話が言語として、条例で定められたことをとてもうれしく思っています。手話を身に付(つ)けるまで、口の動きを読む口話(こうわ)で会話をしていました。手話ができるようになって、気持ちをすなおに出せるようになり、話すことがとても楽しくなりました。
手話はわたしにとって大切な言語です。条例をきっかけに広まってほしいです。
坂本さん
大府市はあたらしい問題に対応できる条例や、市にぴったり合った条例を作って、みんなが安心してくらせるまちをめざしているんじゃ。