くらし サステナおおぶル 環境パートナーシップ(1)

最近よく耳にする地球温暖化について、皆さんはどのような対策・行動をしていますか。
地球温暖化は、私たちの生活によって排出される温室効果ガスの増加によって、地球の気温が徐々に上昇していく現象のことです。
このまま気温が上がり続けると、ゲリラ豪雨・猛暑などの異常気象が頻発し、動物・植物の生態系にも深刻な影響を及ぼします。
スケールの大きい問題ですが、地球温暖化を軽減するためには国・事業者だけでなく、私たち一人一人の行動がとても重要です。
今号の特集では、地域の環境づくりに関心のある事業者・団体・市民が集まって結成した「環境パートナーシップ」の活動を紹介します。
地域の未来を守るために活動する環境パートナーシップを知り、今、私たちができることを一緒に考えてみませんか?

■人と自然が共生する みらい輝く健康都市を目指して
地球温暖化の問題に対し、2021年1月に市は、2050年度を目標に温室効果ガス排出量を実質ゼロにするゼロカーボンシティを宣言しました。
2021~2030年度を計画期間とする第3次大府市環境基本計画では、基本方針と基本施策を図のように整理しています。この計画の中で、環境に配慮した社会づくりを進めるには「骨格となる施策」、それを支える「根っことなる施策」の両方が不可欠です。つまり「地域協働・人づくり」は、全ての施策の基盤となる重要な役割を担っています。
今回紹介する環境パートナーシップは、この「地域協働・人づくり」に大きく貢献しています。

基本方針1:持続可能なくらしづくり〔骨格〕
基本施策…安心・安全・快適な生活環境づくり

基本方針2:学びあうみらいの人づくり〔根〕
基本施策…地域協働・人づくり

基本方針3:環境に配慮した社会づくり
基本施策…循環型社会づくり
基本施策…脱炭素社会づくり
基本施策…自然共生社会づくり

第3次大府市環境基本計画の基本方針・基本施策イメージ図

■環境活動のプラットフォーム 環境パートナーシップ
環境パートナーシップは、環境づくりに関心のある地域に密着したプレーヤーたちが集う「地域協働・人づくり」の拠点として、2003年に発足した市の環境活動プラットフォームです。事業者・団体・大学・市民が参加し、年に2回程度開催する環境パートナーシップ会議で、参加者から課題や企画の提案があった事業を中心に、連携・協力しながら環境活動を行っています。
立場の異なる参加者同士が、直接関わることが難しい場合には市が間に入り、課題解決・普及促進に向けたコーディネートを行い、円滑な連携・協力体制の構築を実現しています。さらに、市が積極的に情報発信することで、環境パートナーシップの認知度向上に貢献しています。
次のページからは、地域の環境課題に取り組むために環境パートナーシップで展開している多彩な活動を紹介します。

■愛知環境賞 優秀賞を受賞
企業・団体などが実施する先駆的で効果的な環境に関する取り組みを表彰する「2025愛知環境賞」で、環境パートナーシップの産学官民による連携した取り組みが、その先駆性と社会貢献性を高く評価され、2025年2月に優秀賞を受賞しました。