- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県尾張旭市
- 広報紙名 : 広報おわりあさひ 2025年9月号
駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として、過去に大きな被害をもたらしてきた南海トラフ地震。今後30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は80%程度(地震調査研究推進本部。令和7年1月1日現在)となっています。9月1日は防災の日です。今回は、避難方法の一つ「在宅避難」を特集します。 ID:38626
■市の被害想定(概算)
「震度5強~6弱」
人的被害:
・死者…17人
・負傷者…426人
建物被害:
・全壊…418棟
・半壊…1,052棟
最大避難者数:8,262人
避難所への避難者:4,131人
[阪神・淡路大震災における救助の主体と救出者数]
家族を含む「自助」や近隣住民などの「共助」により、生き埋めになった人の約8割が救出。
「自らの命は自らが守る」という意識を持つことが大切

出典:河田惠昭(1997)/「大規模地震災害による人的被害の予測」自然科学第16巻第1号より内閣府作成
市では、最大避難者数(8,262人)の3日分の食料品を備蓄していますが、全市民約8.4万人に対応できる量の備蓄は困難です。公的支援(公助)には限界があるため、一人一人が防災を意識し、災害への備えを行うこと(自助)が重要となります。
また、いざというときに慌てないよう日頃からの備えと避難場所の確認が重要です。「避難」とは「避難所に行くこと」ではありません。「難を避けること」です。災害が起きた際、自宅に倒壊や火災の危険がない場合に、避難所へ避難するのではなく、ストレスの少ない自宅で避難生活を送る「在宅避難」という選択も検討しましょう。
■在宅避難のメリット
・住み慣れた環境で生活できる
・プライバシーが確保できる
・感染症リスクが低い
「住み慣れた環境で避難できる在宅避難は、小さなお子さんやペットのストレス軽減にもつながります。ただし、自宅周辺の災害リスクが高い場合や、自宅の安全性が確保できないときは避難所へ避難しましょう。」危機管理課 田仲さん
■在宅避難を行うために
1.自宅の耐震性を確認
2.家具・家電の固定
3.備蓄品の準備
○情報を手に入れる準備も忘れずに!
・市防災アプリダウンロード
・市公式LINE友だち登録
※登録用二次元コードは本紙をご覧ください。
■1.自宅の耐震性確認
2.家具・家電の固定
昭和56年5月31日以前に着工された建物(旧耐震基準)は、大規模地震が発生すると倒壊の可能性があります。
また、家具が転倒するとけがの原因や避難経路を妨げる原因になります。
※詳細は本紙をご覧ください。
・屋根を軽くする…重い瓦などの屋根材を金属板などの軽い材料に変更
・つっぱり棒…家具が倒れないように、家具と天井の隙間に設置
・落下防止ワイヤー…吊り下げている照明器具などが落下しないように、ワイヤーやチェーンで固定
・固定ベルト…倒れるのを防いだり、飛んだりしないように、家具、家電を壁などに固定
・飛び出し防止器具…戸棚の扉が開かないように、留め具を設置
・ガラス飛散防止フィルム…割れたガラスが飛び散らないように、窓ガラスやガラス窓のある家具などに貼付
・柱・壁の補強…筋かいなどを設置し、壁を補強
・基礎の補修…新たな基礎の打ち直しやひび割れの補修を実施
・ブロック塀を生け垣に
●補助制度
※詳細は、ホームページで
○民間木造住宅等耐震改修促進事業 ID:2503
一定の要件に当てはまる木造住宅の耐震診断や改修費の補助、ブロック塀等撤去工事費の補助
問合せ:都市計画課
【電話】76-8158
○家具転倒防止支援事業 ID:39974
一定の要件に当てはまるかたに、家具の転倒を防止する作業を支援
問合せ:危機管理課
【電話】76-8127
○生け垣補助 ID:2439
既設のブロック塀などを新たに生け垣に転換するかたで、一定の要件に当てはまる場合に助成金を交付
問合せ:公園農政課
【電話】76-8161
問合せ:危機管理課
【電話】76-8127
