- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県岩倉市
- 広報紙名 : 広報いわくら 2025年4月号
■モノづくりはとりあえず試す。
失敗でもこれがだめという経験が得られます。
坂廼辺次元(さかのべじげん)さん
第5回電気工事技能競技全国大会
高校生の部
銅賞(3位)
普段何気なく私たちが使っている電気。スイッチを押せば光ったり、動かしたりすることができますが、それができるようにするためにはコンセントや電球まで配線を繋がなければいけません。この技術を競う全国大会で、見事銅賞に入賞したのが名古屋市にある「名古屋たちばな高等学校」電気科出身の坂廼辺次元さんです。
坂廼辺さんは幼少期からモノづくりが好きだったといいます。折り紙を使って立体的なものをつくるところから初めて、木工でゴム鉄砲、今では、はんだを使う電子工作まで行っています。
坂廼辺さんが、電気科を選んだのは祖父の影響がありました。電気のスイッチやコンセントなど家の中で壊れたところがあったら、自分で直しているその姿が格好いいと思ったそうで、自分の進路を決めるときにその選択肢が出てきました。
高校に進学してからは、今まで手を付けたことのなかった電線をつなげたり、金属管を曲げたり、ネジを締めたり、新しい要素が出てきてよりモノづくりの楽しさを感じることができました。
実習等を通じて電気工事について学んでいくうちにもっと技術を磨きたい、自分の技術を試してみたいという気持ちが湧いてきて電気工事技能競技大会に参加しました。最初に参加したときは愛知県大会で6位という結果でした。この悔しい結果をバネに更に技術を磨いて昨年、県大会、東海大会と勝ち抜いて全国大会(横浜アリーナ)に出場することができました。全国大会ではそれまでとは違い、使ったことのない材料が必要で、使い方から勉強する必要もありました。先生のサポートを得ながらもやりきった上で銅賞という成果につながったので喜びもひとしおでした。
高校を卒業した後は、電気工事の関係の仕事で働くことが決まっています。しばらくは、仕事や資格の勉強で忙しく過ごすことになるけれど、プライベートでのモノづくりは続けていきたいといいます。仕事を通じて得た知識や経験をモノづくりにどう活かしていけるか、それが楽しみですとお話しいただきました。