くらし 令和7年度 田原市のまちづくり

2月27日(木)に開会した令和7年田原市議会第1回定例会の冒頭、山下政良市長は、令和7年度の市政運営を明らかにする施政方針を説明しました。令和7年度予算案も原案通り可決されましたので、施政方針の要旨と新年度予算の概要をお知らせします。

■施政方針の要旨
私が3期目の市政の舵取りを担わせていただいてから、早いもので2年が過ぎようとしております。これまでの10年間、「渥美半島を元気に!」との思いを胸に、一つ一つ着実に市政運営に取り組み、さまざまな課題に全力でチャレンジしてまいりました。引き続き、令和7年度も、「住んで良かった」、「住んでみたい」と思っていただけるようなまちを目指し、市政運営に邁進してまいります。

昨年を振り返りますと、将来を担う子どもや子育て世帯を積極的に応援するため、こども基金を活用して、保育園・こども園の保育料および給食費の無償化、小中学校入学応援金の支給、18歳までの医療費無償化、妊産婦のタクシー利用料助成、家事支援サービスの提供などの、新たな支援策に取り組んでまいりました。
また、農業分野では、昨年3月に公表された市町村別農業産出額において、本市の農業産出額が初めて900億円を超え、これまでの取り組みの成果が表れてきております。
観光分野では、「第1回渥美半島花火大会」が初めて開催され、約4000発の色とりどりの花火が会場を盛り上げ、多くの人で賑わいました。
三河港田原地区では、愛知県の事業として、田原公共埠頭のマイナス10m耐震強化岸壁の整備が進められております。これにより、バルク貨物輸送の効率化や船舶の大型化への対応が図られ、企業進出の追い風となるとともに、大規模災害の発生に備えた安全対策が図られるなど、本市への大きな波及効果を期待しております。
さらに、臨海部ではバイオマス発電事業が着実に進み、昨年には1基が稼働し、今年はさらに3基の稼働が予定されております。風力発電や太陽光発電とあわせて、国内最大級の再生可能エネルギーの集積地となり、カーボンニュートラルの推進に加えて、雇用の創出などにも大きな効果があるものと期待しております。
この他にも、「太平洋ロングビーチ」を望む弥八島周辺に整備した住宅地「LaSea(ラシー)-THE(ザ)SURFTOWN(サーフタウン)TAHARA(タハラ)-」の分譲が昨年4月から始まりました。この地域をモデルとして、多くのサーファーなどを呼び込むとともに、本市の魅力を全国に向けて広く発信してまいります。

令和7年度の予算編成における重点施策として、「住み続けたいまちづくり」、「住んでみたい・訪ねてみたいまちづくり」、そして「未来につながるまちづくり」の3つの柱を掲げ、元気な渥美半島の実現に向けて取り組んでまいります。

市民の皆さまと一緒に知恵を出し合い、「渥美半島を元気に‼」を合言葉に活力ある明るい未来を創っていきたいと思い、令和7年度予算を「こどもを育み、活力ある未来を創る」予算として編成いたしました。
市民の皆さまの格別のご理解とご協力をお願い申し上げます。

■予算の概要
一般会計の予算額は、ふるさと納税に係る返礼業務・基金積立金や、野田市民館の整備などの影響により、前年度比13億2000万円増の332億9000万円となりました。特別会計を含めた予算総額は約487億円で、前年度よりも約15億円増加しています。

▼歳入
市税のうち、企業の設備投資の増加などによる固定資産税の増加を見込むとともに重点施策などを実施するため、財政調整基金を始めとする基金(貯金)からの繰り入れや大規模事業への地方債の活用により、財源を確保しました。

▼歳出
ふるさと納税に係る返礼業務・基金積立金により総務費が増加しましたが、豊橋市とのごみ処理広域化に向けたごみ中継施設の整備完了により衛生費が大きく減少しました。

▼令和7年度の重点施策
・住み続けたいまちづくり
・住んでみたい・訪ねてみたいまちづくり
・未来につながるまちづくり

○一般会計の内訳

○市税の内訳

○会計別予算

※グラフおよび表中の予算額は表示単位未満が切り捨ててあるため、合計額とは一致しない場合があります。

※施政方針の全文は、市HPでご覧いただけます。

問い合わせ:財政課
【電話】27-8601