健康 4月 保健センターだより(2)

■令和7年度高齢者肺炎球菌予防接種について
●対象者
(1)65歳の方(66歳のお誕生日前日まで接種ができます。)
(2)60歳以上65歳未満の方であって、心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障がいのある方(身体障がい者1級程度)
※既に肺炎球菌ワクチン(ポリサッカライド)の接種を受けたことがある方は対象外となります。
※(2)に該当され、接種を希望される方は、市役所健康推進課へお問い合わせください。
65歳を迎えられた方に、順次個別通知でご案内をします。誕生日の翌月上旬に発送をします。

■おたふくかぜ任意接種を一部助成しています
※指定医療機関で接種した場合のみが助成対象
おたふくかぜの発症や重症化を予防することを目的におたふくかぜ予防接種費用の一部助成をしています。
【接種費用助成額】2,000円/回
【対象者】
・満1歳~2歳未満の方(助成期間:生後12月の誕生日の前日から生後24月の誕生日の前日まで)
・小学校就学前1年間にある方(年長児)
【持ち物】
・弥富市こども医療費受給者証
・本人確認書類(マイナ保険証など)
・母子健康手帳
●個別通知はございません。接種を希望される場合は、対象時期になりましたら指定医療機関へ直接ご予約ください。指定医療機関については市ホームページをご確認ください。
●医療機関によって任意接種の設定金額は異なります。設定金額から助成金額を差し引いた分を医療機関へお支払いください。
●詳しくは医療機関へお尋ねしていただくか、市ホームページをご確認ください。

≪ご注意≫令和7年4月1日から指定医療機関以外で接種された場合は助成を受けられません。指定医療機関を確認した上、接種してください。

◆健康増進コラム~第205回~◇
◇定期的にがん検診を受けましょう
今年度から「がん検診・歯周病検診等受診券」と「令和7年度検診ガイド」を封書で対象者に5月上旬に送付します。5月中旬までに受診券が届かない方で、市の検診を受診希望される方は発行しますので、市役所健康推進課へご連絡ください。
今年度受診できる検診が記入されていますのでご確認ください。
がん検診・歯周病検診等受診券は、検診を受ける際に必要ですので大切に保管してください。
▽受診方法
(1)個別検診:海部津島指定医療機関で受ける検診です。予約は直接医療機関になります。
(2)集団検診:保健センターで行うバス検診です。インターネットまたは電話予約が必要です。
(3)総合がん検診:海南病院で行う胃・肺・大腸がん検診がセットになった検診です。
往復はがきによる郵送での申し込みまたは電子申請での申し込みが必要です。
詳しくは、市ホームページでご確認ください

◆歯と口の健康講座 4月号 その512
◇歯の付け根のむし歯に注意
今、高齢者は、歯の付け根にできるむし歯「根面(こんめん)う蝕(しょく)」が増えています。とくに歯周病で歯を支える骨が目減りすると、歯ぐきに覆われていた歯の付け根が現れるようになります。「歯が長くなった」と感じるのは歯の付け根が露出するからです。
歯の頭の部分は、エナメル質と呼ばれる硬い組織で覆われて守られていますが、歯の根の部分は、エナメル質に覆われていません。そのために酸に溶けやすく、むし歯になりやすいだけでなく進行も早いのです。
また、高齢者の根面う蝕は、唾液の減少と大きな関係があります。唾液は食事の際の飲みこみをスムーズにしたり、免疫力を発揮したりと体に欠かせないものであると同時に、むし歯から歯を守る作用があります。唾液が少なくなると歯の根にむし歯が多発したり、急激に進行することがあります。
高齢になると、なんらかの薬を服用されている方が徐々に増えますが、薬の中には唾液の出が少なくなる副作用があるものも多くあります。加齢によって唾液が減少することに加えて、薬の作用により唾液の出が悪くなりますので注意が必要です。
根面う蝕の治療は、従前の「削って詰める」治療よりは、早期にむし歯の兆候を発見して、削らずに失ったミネラル成分を歯に取りもどす「再石灰化療法」が第一です。また、歯周病などで歯ぐきが下がらないようにすることも、歯の根元のむし歯を予防する上で重要です。
年々増加する根面う蝕に効果的な予防とメインテナンスのためには、かかりつけ歯科医院においてう蝕のリスクや歯周病のチェック、口腔ケアや食生活に代表される生活指導、そして初期むし歯の早期発見など、一人一人に合わせたケアを受けることが重要です。
(海部歯科医師会)

問合せ:市役所健康推進課(保健センター)
【電話】内線312~317