子育て ちゅ~も~くっ公共施設!「5分で読める公共施設のこと」[公共施設マネジメントシリーズ]

■No.21 「松阪市立鎌田中学校」「学校×地域交流センター」「視察」のお話
今回は、住民の皆さんと一緒に「三重県松阪市立鎌田中学校」へ視察に行ってきました。東浦町で公共施設の再編を進めるにあたり、実際の複合施設を自分たちの目で見て、体感し、公共施設整備に対する気運を高めることを目的として実施しました。

◆新校舎建設にあたり、このような検討がされました!
鎌田中学校は、老朽化した校舎を建て替えるときに、当時の教育長より「コミュニティ・スクールにふさわしい校舎をつくりたい」と発意があり、コミュニティ・スクール活動をより一層充実させていくことができる施設を目指したそうです。そこに公民館をはじめとする地域交流センター機能を複合することで中学校と地域の活動が共存、両立できるように設計されました。また、ワークショップには、当事者や子育て世代などの将来当事者になるであろう方々が中心に参加しました。

◇検討委員会での基本認識
・主役は、地域住民と学校関係者!行政は、その支援者!
・完成後も地域と学校が自律的かつ主体的に運営するための機運・体制づくりを行う!
・学びと交流を通じたまちづくりの拠点としての校舎づくりを目指す! など

◆鎌田中学校はこんな施設!(配置図は本紙参照)
1階と2階にあるメディアスペースは、メディア(情報)の受発信や作品展示の場になっています。メディアスペースには、通常の図書のほか、芸術・サイエンス・語学の分野があり、これらの分野に合わせた特別教室などを隣接して配置しています。これにより、教室内だけでなく、メディアスペースまで広がって授業を展開することができます。
視察時にも、休み時間になると生徒がメディアスペースへ降りてきて、各々の時間を過ごす姿が見られました。また、視察参加者とあいさつを交わしている生徒もおり、普段の地域とのかかわり方を実感することができました。

◆複合化してどうだった?
・生徒が昼休みや放課後、地域サロンで遊んだり、地域事務室で話をしたりして、地域の人が集うスペースで生徒が活動することで、実社会に触れる経験ができる。
・中学校でありながら、小さなお子さんから高齢者までが利用できることで、世代間交流の場となっている。
・学校のカリキュラムによって、公民館活動の時間や内容を調整しなければならない場面がある。
◇例えば…
卒業生が大学生になり、支援者として放課後学習会に参加してくれたこともあります。

休み時間には生徒が地域サロンに集まり、けん玉や将棋などを交流しながら楽しむ様子が見られます。

学校の大掃除に合わせ、地域の方も一緒に大掃除を行ったり、反対に地域の清掃活動に生徒たちも参加するなど互いに関わり合う様子が見られます。

中学校の防災学習のリアルHUG(避難所運営ゲーム)に地域の人も参加し、防災について一緒に学ぶ機会があります。

◇施設マネジメントキーポイント 町でも複合施設を検討中
現在、町でも森岡地区施設の複合化や東浦中学校・東浦文化広場の複合化を検討しています。鎌田中学校をはじめとした先進事例を参考にしながら、町に合った施設を目指していきます。今後も複合化についての情報を紹介していきますので「ちゅ~も~くっ」してください!

問い合わせ:財政経営課
【電話】内線224