- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県美浜町
- 広報紙名 : 広報みはま 令和7年9月号 No.999
【昭和時代の習い事の1つ…そろばん】
室町時代末期に中国の商人によって伝わったそろばんは、江戸時代に寺子屋の「読み書きそろばん」としてセットで教えられ、これを機に庶民へと広がりました。
そろばんは、串に刺した珠(たま)を移動させてその位置で数を表現させる計算補助具です。初期のそろばんは、2つに分かれた部分の上部分が二珠あり下部分が五珠ありましたが、その後上部分が一珠となり下部分が五珠と四珠の2つ製品となりました。
国内の二大産地として、兵庫県小野市と島根県奥出雲町があります。小野市のそろばんは“播州そろばん”で1976年に、奥出雲町のそろばんは“雲州そろばん”で1987年に伝統工芸品の指定を受けています。
そろばんを使用して計算することを珠算(しゅざん)といい、そろばんは比較的桁数が多くても加・減・乗・除などの計算を速くかつ正確にすることができます。
1970年以降になると電子式卓上計算機(電卓)が登場し、はじめは大型で高級品でしたが次第に小さく進化し値段も安くなりそろばんの替わりに電卓が一般家庭に広がりました。
令和時代に入ると自分の頭や指を使って考える「アナログ学習」が見直されつつあり、習い事の1つに“そろばん”の復活の兆しがみえてきました。
・普及型五つ珠そろばん
・四つ珠そろばん
所蔵:美浜町教育委員会
※詳しくは本紙をご覧ください。
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