くらし 防災士の手帳

■夜中トイレまでたどり着けますか?

真夜中、突然の停電で家の中は真っ暗。そんな状態で、無事トイレまでたどり着けますか?この状況、災害時にも、まったく同じことが起こります。
普段の生活では、無意識に歩いている廊下や部屋の動線ですが、電気が消えると一気に“迷路”に変わります。そのうえ、足元には机やいすの脚、コード、置き物があります。ちょっとした障害物に足の小指をぶつけたり、転倒したりの原因になりかねません。
防災と聞くと、水や食料を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、「暗闇で安全に歩けること」も命を守る大事な要素です。
おすすめは、夜中に1度“真っ暗の中でトイレまで歩いてみる”ことです。すると意外な発見があります。「棚の角が危ない「」靴下が滑る「」ドアが開きにくい」など、実際に体験しなければ気づかないことが出てきます。停電時でも使える常夜灯や足元センサーライト、懐中電灯の設置も効果的です。まずは「暗闇で安全にトイレに行ける家」になること。それが、災害時に“避難できる家”への第一歩です。
防災士 市野瀬貴史