くらし 〔第54回 市長対談〕目指すは五輪連覇!夢と感動を届けたい(2)

市長:体操は何歳で始めましたか。
杉野:小学1年生です。所属していた久居体操クラブは、体操を楽しむのはもちろん、競技に向かって真剣に順位を取りに行く楽しさもありました。
市長:実はお兄さんお2人も体操をされていて地元では「杉野3兄弟」と呼ばれています。どんな存在ですか。
杉野:すごく尊敬しています。長男は背中で引っ張って道を切り開き、次男は体操の知識が豊富で研究者目線で導いてくれるので、とても心強いです。パリにも応援に来てくれていたので、金メダルの瞬間を届けられたことが恩返しになったのかなと思います。
市長:高校は体操で有名な福井県立鯖江高校に進学されます。
杉野:夢が「五輪で金メダル」だったので、全国から集まるトップレベルの選手と一緒に練習することで、より夢に近づけるんじゃないかと選びました。自分たちで練習メニューを組み立て、朝から晩まで練習三昧でした。
市長:そして大学はこちらも名門の鹿児島県の鹿屋体育大学へ進学されました。
杉野:高校2年の全国大会でスカウトしていただきましたが、僕が大学4年の年にある東京五輪に出て金メダルを取るんだ、という監督の熱い思いと僕の思いが一致しました。
市長:4年生の時はキャプテンで、チームとして最高成績を収めます。これはキャプテンの役割が大きかったのではないでしょうか。
杉野:後輩や同期に恵まれました。時に強く「チームでこうしていくんだ」という思いを伝えても、反発することなくみんなが納得し動いてくれました。信頼してもらえたのが大きかったのかなと。
市長:杉野選手には言葉の力があり、語りに説得力がありますね。
杉野:周りから常に「アツい」と言われますが、自分の思いや成し遂げたい事は伝えていきたいです。
市長:口にすることによって夢に一歩近付くと言いますからね。現在は徳洲会体操クラブに所属されているんですね。
杉野:五輪の金メダリストや世界選手権で活躍する選手がいる、世界で戦える名門クラブです。そこでプロアスリートとして競技に向かっています。体育館の設備等は全てそろっていて、食事の管理もしてもらえる、体操をする上でこの上ない環境なので、絶対に成績を残さないといけないなと思います。
市長:誰もが認めるトッププレーヤーになられた杉野選手。今後の目標や夢をお話しいただけますか。
杉野:パリ五輪での金メダルの獲得はたくさんの方々のサポートや応援のおかげで成し遂げられました。メダルを取って、体操がより楽しくなり、自分の演技で感動や勇気を届けられたことがすごく幸せです。五輪金メダルのほかにもう一つ、自分の演技で夢や感動を届けたいという目標があり、両方かないましたがもっともっと届けていきたい。2028年のロサンゼルス五輪では団体2連覇がかかっているので、それを成し遂げ、また皆さんに元気や希望、勇気を届けたいです。
市長:ロスの一番高い表彰台で見る景色は、パリとは違うでしょうか。
杉野:パリではずっとふわふわと、夢の中にいるようで足が地についていない感覚でした。体が本当に軽いし、重たいメダルもかけてもらった時はそんな感覚はなくて、次の日「なんでこんなに重いんだ?」と感じました。それくらいすごく幸せな空間でした。ロサンゼルスも絶対に取りにいくという気持ちで向かっていきます。
市長:市民の皆さんや、スポーツを愛する人々、青少年の皆さんにとって杉野選手が大きな励みになれば本当に素晴らしいことだと思います。更なる発展をご祈念し、市民の皆さんと一緒に応援してまいります。

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