くらし 津市(このまち)で輝く vol.100

◆津は人生の出発点(ベース)であり、”ホーム”
昨年末、国内最高峰の漫才コンテスト「M-1グランプリ」で準優勝し、一躍脚光を浴びたバッテリィズ。常に真顔で謎の存在感が際立つ寺家さんは、津市出身だ。相方・エースと繰り出す直球のしゃべくり漫才で人気に火が付き、今や超多忙の売れっ子だが、「5時間空いたら津に帰ります」と笑う。
研究熱心の分析家で、バッテリィズではエースの持ち味である天然の面白さを生かす渾身(こんしん)のネタを練り上げる。芸人仲間で作った草野球チームでもバッテリーを組み、二人はまさに阿吽(あうん)の呼吸だ。「野球でも漫才でも僕はキャッチャー。エースを生かし、エースという人間で勝負してます」とプロ魂を見せる。
東京進出を果たした今も、心の一部はいつもふるさとにある。津で一番好きな場所は「友達の家!」。親友の家の壁にサインを頼まれ、書きながら嬉しくて泣きそうになったこともあるという。「いつか津市を拠点に仕事がしたい。子どもの頃から馴染み深い大門・丸之内に昔のにぎわいを取り戻したくて頑張っているところがあります。お笑いライブで全国からお客さんを呼んで、津のPRができたら良いな」。その言葉通り、4月6日には津でライブが控える(P26参照)。メジャーになっても地元愛は増すばかりだ。「いつか津の全ての小学校にキャッチャーミットを寄付できるよう、頑張ります!」

漫才コンビ「バッテリィズ」 寺家(じけ) 剛(つよし)さん
津市出身、吉本興業所属。2017年「バッテリィズ」結成。過去最多の1万330組がエントリーしたM-1グランプリ2024で準優勝。草野球チーム「上方ホンキッキーズ」を2019年設立。津のうなぎはレベルが高すぎてよそで食べるのが怖い。

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