文化 特集ー地域の歴史を未来へつなぐーみんなの郷土資料室デジタルアーカイブ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鈴鹿市
- 広報紙名 : 広報すずか 2025年10月5日号(No.1685)
・古文書
・東海道五十三次庄野
・白子大絵図
・紙芝居屋さん昭和30年代
・伊奈冨神社の獅子神楽
・昭和17年神戸中学校生徒による稲刈り勤労奉仕
※詳しくは本紙をご覧ください。
■「こんな写真はじめてみた」「昔の鈴鹿ってこんなだったんだ」
そんな声が、いま市内外であがっています。
今年4月、本市の歴史と文化の宝庫である郷土資料室の収蔵資料をデジタルアーカイブとして公開しました。その名も
「みんなの郷土資料室デジタルアーカイブ」。
誰でも、いつでも、インターネットで資料を見ることができる新時代の資料室です。現在、公開している資料は約8,000点!これからもどんどん追加していく予定です。皆さんも、「デジタルアーカイブ」で鈴鹿のルーツをたどってみませんか?
※アーカイブとは記録して保存することです。
・昭和37年神戸市制20周年パレード
・火災で一部焼失した古文書
※詳しくは本紙をご覧ください。
・みんなの郷土資料室デジタルアーカイブ
※二次元コードは本紙をご覧ください。
■なぜ今、デジタルアーカイブなのか
地域の文化や出来事を記録する古文書や写真、絵画などの資料は、時間がたつと湿気やカビ、虫食いなどで傷むことや、災害などで突然失われてしまうことがあります。実際に、地震や水害で貴重な資料が失われた例も少なくありません。こうした大切な資料を記録・保存していくために、全国的に電子化(デジタル化)が進められています。
「デジタルアーカイブ」というと少し難しく聞こえるかもしれません。簡単に言えば、昔の写真や記録をパソコンやスマートフォンなどで見られるようにすることです。これによって、貴重な資料を守るだけでなく、収蔵している場所に行かなくても、自宅から地域の歴史や文化を調べることができるようになります。
「いつでも」「どこでも」「だれでも」見ることができ、地域の大切な宝物を未来に伝えていくための新しい「記憶のかたち」として、本市では資料の「デジタル化」に取り組んでいます。
・デジタル化することで資料を守り後世に残す
・旧鈴鹿市駅舎昭和38年
・伊勢型紙光琳梅鶯
・学校給食の様子
※詳しくは本紙をご覧ください。
■主な収蔵資料を紹介
※QRコードを読み取ると資料を閲覧できます
※詳しくは本紙をご覧ください。
▽古写真(明治~昭和)
100年以上前からの鈴鹿の暮らしや風景がよみがえります。懐かしいモノクロの世界に、昔を思い出してみませんか。
・昭和32年江島魚屋さんで買い物中
▽伊勢型紙(江戸~昭和)
江戸時代から昭和まで、中には人間国宝の作品も。1万点を超える伊勢型紙のコレクションを順次公開。
・突彫(人間国宝南部芳松(なんぶよしまつ)の作品)
▽指定文化財データベース
文化財指定されている建造物や史跡など100件以上を写真や地図データつきで紹介。歴史散策のヒントにも。
・稲生山のツツジ
▽「鈴鹿の記憶」プロジェクト
市制70周年で集められた、100人超の市民の証言と有識者からの提言を電子ブック化しました。軍都と呼ばれた鈴鹿の戦中戦後の暮らしなどを掲載しています。
■デジタルアーカイブの使い方はいろいろ 見て、調べて、活用しよう!
◇利用の手順
(1)スマホかパソコンでサイトにアクセス
・鈴鹿市ウェブサイト内で「デジタルアーカイブ」、またはページ番号「1014822」で検索
・次のQRコードから
※QRコードは本紙をご覧ください。
(2)資料を検索(特集を選ぶ/種類を選ぶ/キーワード検索)
(3)画像をクリックして閲覧
※詳しくは本紙をご覧ください。
◇調べたら使ってみよう!
・総合学習での地域調べや郷土史を学ぶ教材に
・高齢者施設で昔の写真を使った回想法(※)に
・観光、まち歩きのルート作成の参考に
・家族で昔の写真を楽しむ
※認知症予防や自己肯定感の向上が期待できる心理療法
「ほかにも、自分たちの使い方を考えてみよう!」
▽このマークがあるものは、資料などに利用できます
※詳しくは本紙をご覧ください。
クリエイティブコモンズライセンスに基づき、本アーカイブの資料を用いる場合は「出典:みんなの郷土資料室デジタルアーカイブ」とライセンス表示をすると画像の利用や編集ができます。なお、出版などに利用された場合は、利用報告フォームからお知らせください。
・利用例
出典:みんなの郷土資料室デジタルアーカイブ
※詳しくは本紙をご覧ください。
・利用規定、報告フォーム
※二次元コードは本紙をご覧ください。
◇みんなでつくるアーカイブ
郷土資料室では、地域に伝わる古文書、平成10年ごろまでの写真など資料を募集しています。
・「こんな古文書があるけど必要ないな…」
・「昔の写真、誰かの役に立つかも?」
・「おばあちゃんの話を残したい」
ぜひ、文化財課までお気軽にご相談ください。
※郷土資料室は市役所西館2階にあります
■アーカイブを見て興味を持ったら、資料館に行ってみよう!
※QRコードから施設の動画が見れます。
※詳しくは本紙をご覧ください。
開館時間:10時~16時
休館日:月・火・第3水曜日
※前川定五郎資料室は除く
▽佐佐木信綱(ささきのぶつな)記念館
明治から昭和にかけて活躍した国文学者・歌人の佐佐木信綱の業績を紹介する記念館。直筆原稿や愛用品などを通じて、信綱の文学的功績と、人となりに触れることができます。
▽大黒屋光太夫(だいこくやこうだゆう)記念館
江戸時代にロシアに漂流し、西洋の情報を日本に持ち帰った大黒屋光太夫の波乱の生涯を紹介。貴重な史料や模型を通じて、国際交流の先駆者としての姿を学べます。
▽稲生民俗資料館
地域の暮らしや風習を伝える民俗資料館。農具や生活用品などを展示し、鈴鹿の人々の生活文化を後世に伝えています。
▽伊勢型紙資料館(旧寺尾家住宅)
「伊勢型紙」を紹介する資料館。型紙の繊細な美しさと職人技を、江戸時代から近代までの型紙の展示を通して体感できます。建物は型紙問屋であった市指定文化財旧寺尾家住宅です。
▽庄野宿資料館(旧小林家住宅)
東海道五十三次の宿場町「庄野宿」の歴史を伝える資料館。江戸時代の旅や宿場の賑わいを、当時の建物と資料で実感できます。
▽前川定五郎(まえがわさだごろう)資料室
定五郎橋を架けることに尽力した前川定五郎を紹介。牧田小学校内にあり、予約制です。
※開館は土・日・祝日のみ。予約は3日前までに電話で文化財課へ
■みんなの郷土資料室デジタルアーカイブは、貴重な歴史や文化を広く共有し、未来へつなぐための大切な取り組みです。伊勢型紙をはじめ、古写真や古文書などの資料を通じて、地域の文化財を、いつでも、どこでも、身近に感じることができます。学習や調査研究、観光や地域づくりなど、さまざまな場面でご活用いただけますので、ぜひ多くの方にアクセスしていただき、文化財の魅力を再発見していただければと思います。
文化スポーツ部
部長 宮﨑公浩(みやざききみひろ)
■今回の特集に関するご意見・ご感想は文化財課
【電話】382-9031【FAX】382-9071【メール】[email protected]
