- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県名張市
- 広報紙名 : 広報なばり 令和7年11月10日号
市は、防災や子育て支援など、なばりの未来を切り拓くための3つの柱に沿って令和6年度の事業を進めました。その結果、一般会計の決算額は、歳入が327億4,315万円、歳出が322億5,879万円となりました。
令和6年度は、都市振興税の廃止後初の予算編成となりましたが、ふるさと応援寄附金や企業版ふるさと納税などの財源確保に積極的に取り組み、また、国などの財源をできる限り活用して市の負担(一般財源)を抑えました。あわせて、事務事業の見直しなど歳出削減を徹底するなどし、令和7年度への繰越額を除いた「実質収支額」は、3億8,105万円の黒字となりました。
今号は、主な取組の決算額とその成果をお伝えします。
○取組成果・決算額は代表的なものを抜粋 ※取組成果の令和4年度は基準値
○表示単位未満を四捨五入。進捗を示す「市民の割合」は市民意識調査の結果
■01 なばりを安全に
決算額:防災対策費 509万円(一般財源505万円)
能登半島地震の発生などで防災意識が高まる中、市、地域、関係機関が連携して災害に対応できるよう、防災対策の充実と市民の防災意識の向上に取り組みました。特に、福祉避難所の開設・運営訓練やペット同行避難訓練など、多様化する避難者ニーズに対応した訓練を取り入れることで、実効性の高い防災体制の整備を進めました。
取組成果:災害への備えをしている市民の割合
R4 41.7%⇒R6 52.6%(目標値R8⇒50.0%)
■02 なばりの未来に
決算額:シティプロモーション推進事業 495万円(一般財源295万円)
※一般財源のうち地域おこし協力隊にかかる費用(171万円)は、令和7年度に国から財政措置あり
まちに愛着を持ち、まちに関わる活動人口を増やし、まち全体の価値を高めていくことを目的に、名張市シティプロモーション戦略実践編を策定。市民発のブランドロゴの活用を起点に、シティプロモーションの取組を推進しました。また、移住定住の推進に向け、名張らしさを発信しました。
取組成果:「まちをよくするために活動したい」と考える市民の割合
R4 12.1%⇒R6 14.1%(目標値R8⇒13.8%)
■03 なばりを健やかに
決算額:母子保健事業 6,163万円(一般財源1,100万円)
※重層的支援体制整備事業、名張版ネウボラ事業、わくわく・すくすく交付金事業、遠方の分娩取扱施設への交通費等支援事業を含む
市内で分娩取扱施設がなくなるなど子育てへの不安感が増す一方で、保育料の軽減など子育て支援の拡充が求められる中、「子育て支援施策に満足している市民の割合」は大幅に減少。そうした状況において、遠方の分娩取扱施設への交通費補助を始めたり、「ばりっ子まるまるセンター」を開設したりと、「産み育てるにやさしいまちなばり」の実現に向けて、妊娠・出産・育児の切れ目のない支援に取り組みました。
取組成果:子育て支援施策に満足している市民の割合
R4 68.7%⇒R6 55.6%(目標値R8⇒73.0%)
■「なばり新時代戦略」を前に進める主な取組
◇観光で名張の経済を元気に
決算額:観光コンテンツ造成支援事業1,235万円(一般財源0円)
宿泊や滞在時間の延長による消費額の拡大に向けて、赤目滝水族館ナイトアクアリウム体験や有機農業体験など、地域資源を生かした体験コンテンツの造成に取り組みました。
取組成果:名張市を訪れた人の1人1回あたり旅行単価
R4 9,582円⇒R613,550円(目標値R8⇒1.8万円)
◇「食」が楽しめるまちへ
決算額:有機農業産地づくり推進事業157万円(一般財源0円)
有機農業を推進し、マルシェ(直売市)開催のほか、学校給食での試行的活用、有機農産物加工品の試作などを実施。なお、地産地消の割合の減少は農産物の価格高騰などが影響したと考えられます。
取組成果:名張の農産物を消費している市民の割合(地産地消の割合)
R4 68.1%⇒R662.0%(目標値R8⇒73.8%)
■紙面で紹介した取組は、ほんの一例です
総合計画の推進状況(市の取組成果)や令和6年度決算について詳しくは、市ホームページでご覧いただけます
問合せ:
総合企画政策室【電話】63-7389(総合計画推進状況)
財政経営室【電話】63-7403(決算)
