- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県名張市
- 広報紙名 : 広報なばり 令和7年11月10日号
令和6年度一般会計の実質収支は3億8,105万円の黒字となりましたが、前年度からの繰越金や財政調整基金など「やりくり」の要素を除いた「実質単年度収支額」をみると、4億2,368万円の赤字となるなど、厳しい状況が続いています。
■財政のゆとりをみる指標
経常収支比率99.5%
経常的な収入に占める、人件費や公債費、扶助費(社会保障関係費など)といった経常的な経費の割合(経常収支比率)をみると、令和6年度で99.5%となっています。市の財政構造が、依然として極度に硬直化した状態にあることを示しています。

■財政の健全度をみる指標(1)
実質公債費比率14.9%

■財政の健全度をみる指標(2)
将来負担比率125.8%

財政状況が良好かどうかを判断する指標に「実質公債費比率」と「将来負担比率」があります。
市債(借金)の返済額が、1年間の収入に対して、どのくらいの割合になるのかをチェックするのが「実質公債費比率」です。名張市の数値は14.9%で、全国792市で比較すると、9番目の高さ(速報値)となっています。
将来支払わなければならない負債が、年間の収入に対してどれくらいあるのかをチェックするのが「将来負担比率」です。名張市の数値は125.8%で、全国の市で12番目の高さ(速報値)となっています。
名張市は、市町村合併による財源措置がなく、また、都市計画税も賦課せずに、基金の取崩しや借金で、道路や公園、公共下水道、ごみ処理施設、病院、学校や福祉施設などの整備を行ってきました。この際の借金返済が大きな負担となり、現在の財政運営に大きな影響を与えています。
行財政改革の取組により、近年は改善傾向にあるものの、各指標の値は依然として高く、予断を許さない状況にあります。
問合せ:財政経営室
【電話】63-7403
