くらし 3月は自殺対策強化月間

■「誰も自殺に追い込まれることのない尾鷲市」を目指して
◆「自殺は追い込まれた末の死」
全国では、いまだ毎年2万人以上の人が自ら命を絶っており、自殺は深刻な社会問題となっています。
自殺に追い込まれる危機は「誰にでも起こり得ること」で、精神的な問題や家庭、仕事、人間関係など、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。
そこで、市では、令和6年3月に「第2次尾鷲市自殺対策計画」を策定し、関係機関や団体と連携して自殺対策を推進しています。その中でも、近年での主な自殺の特徴をみると、60歳以上の人が多くなっており、重点施策の1つとして、高齢者への対策を掲げています。
また、地域において命を守るためには、市民1人ひとりが、悩んでいる人に気づき、声をかけ、見守る「ゲートキーパー(命の門番)」の役割を担っていただくことが必要です。ゲートキーパーになるために、特別な資格は必要ありません。身近な人が何か悩んでいるように見えたら、まず声をかけるところから始めてみませんか。声をかけ合うことで、不安や悩みを少しでも和らげることができるかもしれません。

◆大切な人の悩みに気づくあなたもゲートキーパーのひとりです。
◇気づき
自殺を考えていたり、大きな悩みを抱えていたりする人は、何らかのサインを出しています。周りの人の表情や行動が「いつもと違う」、「何だか様子がおかしい」と感じたときは、勇気を出して声をかけましょう。

◇傾聴
悩みを抱えている人は、それを誰かに打ち明けることで、気持ちを軽くすることができます。相手の気持ちに寄り添い、話に耳を傾けましょう。相手が沈黙しても、急かしたりせず、相手のペースに合わせることが大切です。

◇つなぎ
話を聴くことで、相手の気持ちを前向きにできる場合もありますが、本当の問題解決に至るためには、専門機関に相談することが必要なこともあります。相手の思いを尊重し、安心して相談や受診ができるよう言葉をかけてあげましょう。

◇見守り
専門機関につないでからも、変わらずそばで見守っていることを伝えましょう。支えてくれる人がいるということは、大きな安心感になりますので、ずっと見守っていく意思を伝えましょう。

◆こころの悩み相談先
◇電話相談

◇SNS相談
・こころつなぐSNS相談みえ
LINEでこころの悩みを相談できます。
※相談対応時間
毎日 午後5時~10時(受付…午後9時30分まで)

◇厚生労働省ホームぺージ
メールやSNSなどによる相談先を紹介しています。
「まもろうよ こころ」検索

お問い合わせ:福祉保健課
【電話】23-3871