- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県尾鷲市
- 広報紙名 : 広報おわせ 令和7年7月号
「有機市民農園 ~中川 みんなの畑~」は、地域で有機農業にふれられる場として令和6年に開設されました。
■つくって、わけあって、つながって。
ー自然とともに生きるみんなの畑物語ー
◇農業が初めてでも歓迎します!
有機市民農園 管理人
原(はら)勇生(いさお)さん
この畑は、有機農業に気軽にふれられる場所です。初心者の人も多く、育て方など分からないことがあれば、アドバイスします。一緒に土に触れて、季節や自然の恵みを楽しんでもらえたら嬉しいです。
◇尾鷲市有機市民農園中川みんなの畑とは?
本市では令和6年に「オーガニックビレッジ宣言」を行い、地域ぐるみで環境に優しい有機農業の推進に取り組んでいます。その一環として開設されたのが、有機農業を実際に体験できる市民参加型の農園「中川みんなの畑」です。
本農園は、地域の遊休農地を活用し、市民が小さな区画からでも有機農業に取り組めるよう整備されたものです。農薬や化学肥料に頼らず、自然の力を活かした栽培を通じて、農業の楽しさや大切さを身近に感じることができます。
また、1区画15平方メートルの農地を利用者に貸し出しますが、園主の原勇生さんと地域おこし協力隊の中川(なかがわ)和彦(かずひこ)さんが栽培のアドバイスを行い、初心者でも安心して取り組める環境です。作る野菜は自由で、利用者の工夫や挑戦が生かされています。
■土とともに、まちを耕す。
ー小さな畑から広がる出会いと学びがあります。ー
◇ようこそ、畑のある暮らしへ
農園利用者はさまざまで、親子連れで参加する人や60代の人など多世代が参加しています。野菜づくりを通して得られる喜びや、参加者同士の交流も、この農園の魅力の一つです。
取材に伺った日も、収穫した野菜を笑顔で見せてくれる子どもたちの姿が印象的でした。親子で一緒に苗を植えたり、ゆったりと雑草を抜いたり。農業初心者が多い中でも、園主のサポートや周囲との交流を通じて、無理なく畑と向き合える環境が整っています。
市民農園は、作物を育てるだけでなく、自然とふれあい、地域とつながる場。ここでは、野菜と一緒に、笑顔や人とのつながりも育っています。
今回の特集で紹介したとおり、この農園には土に触れ、季節を感じ、人とつながる、そんな穏やかな時間が流れています。初めてでも大丈夫です。小さな区画からゆっくりと自分のペースで始められます。この場所が、誰かの日常に少しだけ豊かさを加えるきっかけになれば嬉しく思います。「自分にもできるかな」と感じた人はぜひ市ホームぺージをご覧ください。
■有機市民農園~中川みんなの畑~の利用者の声
◇農業、まったくの初心者です
「ウネって何?」という初歩から、クワの使い方や種まき、肥料のタイミングまで、管理人の原さんに丁寧に教えてもらいました。仲間が手をかけてくれたおかげで野菜が育ち、その喜びを実感。今では自分でもできることが増え、夏野菜の収穫が楽しみです。原さん、中川さん、畑仲間、そして尾鷲市に感謝しています。
◇親子で育てる、畑の時間
続けられるか不安でしたが、思い切って始めて本当に良かったです。今ではすっかりライフワークに。子どもたちと土に触れ、身体を動かせる場所があるのはありがたいです。
5歳の娘は「ズッキーニちゃん」と呼んで野菜を可愛がり、8歳の息子は「ひまわり畑を作りたい!」と一緒に種まきをしました。
お問い合わせ:水産農林課
【電話】23-8224