くらし 令和7年度熊野市長施政方針~市民が主役、地域が主体のまちづくり~(2)

■特別項目「地方創生」への取り組み
地方創生にかかる取り組みは、最終年となる「第2期熊野市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の5つの基本施策及び「経済社会のあらゆる分野におけるDXの推進」、「SDGsの推進」の横断的目標をもとに、新規事業のみならず、既存事業においても人口減少対策という地方創生の視点を加え、事業に取り組むとともに、新たに全ての分野における人口減少対策の具体的な施策を実行するための検討の場を設けます。
令和7年度においては、これまでの取り組みを十分検証したうえで、地方創生の取り組みをより深化させるため、令和8年度以降の第3期の「熊野市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定を進めます。

市政の重要課題である「働く場の創出」、「福祉・健康づくりの推進」、「市民の安全・安心の確保を図る防災対策」について、引き続き力を入れて取り組むとともに、市民生活と地域経済の再活性化を図ります。
産業振興については、若者・女性により魅力ある働く場を創出していくことがこれまで以上に必要と考えており、熊野アグリパーク整備事業について、基本設計をもとに造成にかかる実施設計や建設予定地の地質調査を進めます。
農業では、みかん、熊野地鶏、唐辛子などの特産品の振興、担い手の確保などに取り組みます。林業では長期的な視点での森林整備などに取り組み、水産業ではつくり育てる漁業を推進します。
商工業では、短時間勤務やテレワークなど柔軟な働き方を推進するほか、お試し起業への支援などを行います。
観光では、世界遺産の活用を核とした観光地域づくりを進め、観光集客の拡大と滞在時間延長を図ります。
スポーツ交流では、全国大会などを積極的に誘致し一層の市内への集客を図ります。
「安心していつまでも健康に暮らせる福祉社会」を実現していくため、見守りや認知症予防、気軽に集える機会の増加などに引き続き努めるほか、誰もが孤立せず、つながりや絆を感じながら暮らせる取り組みにも力を入れていきます。また、若い世代からの「予防」に重点を置いた健康づくりを推進します。
出産・子育てにおいては「熊野市こどもは宝・未来への希望基金事業」により、より一層高いレベルでの子育て支援を行うほか、婚活支援にも取り組みます。
防災対策では、「全市民が生き抜く」ための防災対策を推進するため、自助・互助・公助の取り組みを基本として、地震・津波・豪雨対策の更なる強化をハード・ソフトの両面で全庁的に進めます。
また、「熊野市DX推進計画」に基づき、市役所内だけではなく民間も含めた市全体でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進します。
SDGs(持続可能な開発目標)についても、その理念に基づき、環境保全や地域資源の活用などを推進します。

■おわりに
令和7年度は、まちづくりの根幹となる第2次熊野市総合計画後期基本計画の3年目であり、市の未来を見据え各施策を深化・発展させていくため、これまで以上に成果の実現を念頭においた着実な計画・遂行と変化に応じた柔軟な対応が求められます。
地方創生においては、第2期熊野市まち・ひと・しごと創生総合戦略の最終年となります。「地方創生への挑戦」に向けて真正面から立ち向い、何としても市の活力再生を実現していかなければなりません。
市内で最も大きな組織である市役所の全職員が、市のおかれている大変厳しい状況や課題に真摯に向き合い、リスクを恐れず柔軟に取り組み、様々な施策を積極果敢かつ着実に推進する強い決意です。
令和7年11月1日に旧熊野市と旧紀和町が合併して20年の節目を迎えます。これまで地域の発展と市民生活の向上に懸命に取り組んでまいりました。これからも市民の皆さんに「熊野で暮らして本当に良かった」と心から実感していただける、「活力と潤いのあるまち・熊野」の実現に向けて、引き続き全力で取り組みます。
しかしながら、いつも申し上げておりますように、市勢の発展は行政だけで成し得るものではありません。
今後とも議員の皆さんをはじめ、市民の皆さんのより一層のご理解とご協力を心よりお願い申し上げ、令和7年度の施政方針といたします。

熊野市長 河上敢二