- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県いなべ市
- 広報紙名 : いなべ市情報誌 Link 2025年4月号(vol.257)
◇6-9【阿下喜温泉周辺の再開発】
阿下喜温泉は令和6年4月から、温泉・サウナ・宿泊・食事を楽しめる温泉施設「いなべ阿下喜ベース」に生まれ変わりました。月平均1万3,000人の来館者があり、ご好評をいただいています。
さらに、いなべ阿下喜ベースの本町通りを隔てた東隣に阿下喜ビジターセンターを開設し、観光案内やそば打ちなどの体験、コワーキングも可能な多目的スペースを設け、交流人口・関係人口の創出につなげます。
◇6-10【野遊び推進事業】
野遊び推進事業は、自然の中に身を置いて現代社会のさまざまなストレスから解放し、人間性の回復とライフスタイルの変容を促すプロジェクトで、内閣府が支援している事業です。いなべ市は、令和2年度からこの事業に取り組み、梅林公園に宿泊棟やサニタリー棟、拠点棟の建設を進め、令和8年度の開業を目標に整備を進めます。
▼7 活力ある未来を拓く
◇7-1【地域計画の策定と農地の集約】
農業の担い手の高齢化と後継者の減少が耕作放棄地の発生につながっています。集落での話し合いを進め、10年後の農地の耕作者を一筆ごとに明確化する地域計画を策定しました。この地域計画に基づき、担い手が効率的な作業ができるよう、農地の集積や集約を促すとともに、国の交付金事業を活用した耕作者への支援を行います。また、一般企業の農業への参入を促し、生産性の高い魅力ある農業経営につなげます。
◇7-2【獣害対策とジビエ肉】
令和6年1月から12月までの市全体の捕獲、駆除頭数は、サル394頭(前年190頭)、シカ867頭(前年766頭)、イノシシ136頭(前年63頭)でした。防護柵の設置や檻(おり)、煙火の購入に対する助成をはじめ、集落の皆さまが主体的に獣の追い払いに取り組めるように「集落獣被害対策出前講座」を実施し、「自ら守る集落・自ら守る農産物」を目指して、地域の取り組みを支援します。
また、いなべ市ジビエ工房では、捕獲した害獣を食品として精肉処理し、みえジビエの認証登録のもと、「いなべ産ジビエ」としても販売し、ブランド化と販路の拡大に努めます。
◇7-3【獣害に強い作物の奨励】
いなべの蕎麦(そば)は味も香りも良く、高い評価を受けています。ソバの栽培を奨励するとともに、恒例となりました「新そば祭り」を開催します。蕎麦打ち人口を増やすことでブランドとしての市役所本庁舎とにぎわいの森水素ステーション新そば祭り野遊びSDGs拠点(仮称)宿泊棟B棟定着に努めます。
また、獣害に強い薬用植物のカノコソウも栽培農家が増加しつつあり、藍染めの原料となるアイ(藍)の栽培も奨励し、いなべ市の新たなブランドとして育てます。
◇7-4【企業誘致の推進】
いなべICの開通など交通の利便性が高まるとともに、いなべ市への進出を検討する企業が増えています。現在、皷地区と石榑南前林地区への進出を要望する企業があり、地元や地権者のご理解とご協力を得ながら、優良企業の誘致を進めます。