健康 上野総合市民病院だより

◆医療安全管理の取り組み
当院では、安全な医療を提供するためにはどのような取り組みが必要かを検討し、適切に実行するために医療安全管理室を設置しています。
病院組織全体で取り組むため、医療安全管理室が中心となって、医師、看護師をはじめ、あらゆる職種のスタッフを委員とする医療安全推進委員会を組織しています。
この委員会では、各部門から報告されたインシデントレポート(医療ミスにつながる可能性のある事象などを把握するための報告書)の分析を行い、必要に応じて現場へ出向き、チェック表を用いて評価を行います。また、定期的な現場確認も行っており、病棟だけでなく薬剤課、臨床検査課、放射線科、リハビリテーション課、事務部など各部門を見回ります。
医療機関での安全性や業務効率を高めるための「5S」(整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ))という活動に関する見回りも行っており、各部署で物品が定位置に整理されているか、個人情報が記載された書類などが適切に取り扱われているかなど、さまざまなチェックを行っています。
一人ひとりの気付きと行動で、未然に防ぐことができる事故はたくさんあります。見回りと評価活動を積み重ね、改善していくことで「5S」が保たれ各現場の環境が良くなっていきます。
今後も、このような医療安全管理活動を通じて、より安全で安心していただける医療を提供できるよう努めます。
(医療安全管理室 塚本 奈津子)