- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県朝日町
- 広報紙名 : 広報あさひ NO.719(令和7年2月号)
■改定の主な理由
◇施設の老朽化と災害対策
水道施設は整備から50年以上が経過しており、老朽化による漏水や赤水(さび水)の発生、地震時の断水リスクが高まっています。そのため、耐震化及び老朽管の更新を計画的に進めて行く必要があります。
◇人口減少等と収入減
人口が減少傾向にあることや節水機器の普及により、水道使用量が減少しているため、料金収入が年々減少していく見込みです。
◇物価高騰の影響
令和4年度秋以降より続く、原油や液化天然ガス等の燃料価格の上昇に伴う電気料金の高騰による動力費の増加、物価や労務単価の上昇に伴う耐震化・老朽化対策工事等の費用の増加が見込まれます。
◇水道事業の厳しい経営環境
平成29年度に料金改定を行って以降、現行料金を維持してきましたが、水道事業の主な財源である水道料金が減少傾向である一方、水道水をお届けするために必要な費用は年々増加傾向にあります。 現在の水道事業は、赤字経営(純損益がマイナス)となっており、今後も赤字が継続することが見込まれ、令和11年度には必要な資金残高を確保することができなくなります。このため、持続可能な運営基盤を整え、後年度へ負担を先送りすることなく、私たちの子どもや孫の世代に負担を負わせることがないよう料金改定が必要となっています。
【給水収益・純損益・資金残高の推移表(改定をしない場合)】
○給水収益
○純損益
○資金残高
・給水収益の減少
・継続的な損失の発生
・令和11年度以降の資金不足
■水道施設の現状
水道管が古くなると、水道管内にさびがたまり赤水が発生したり、劣化により水道管に穴が開き漏水などが発生し、場合によっては、道路の陥没等の恐れがあります。また、古い管は耐震性がなく地震などの災害時に重大な影響が生じ、断水が発生する可能性があります。そのため、令和元年度に「管路耐震化・更新計画」を策定し基幹管路(導水管、送水管、配水本管)から更新を行っています。
令和5年度時点で、耐震性のある水道管路は全体で57.4%です。その内、基幹管路は97.1%、それ以外の配水支管は53.8%です。
問い合わせ先:上下水道課
【電話】377-3334