健康 健康は、繋(つな)がりから生まれる(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県近江八幡市
- 広報紙名 : 広報おうみはちまん 2025年7月号
■みんながいたから、続けられた
今は、スマホや動画で運動や料理の方法が簡単に調べられる便利な時代。
家に居ながら、健康管理も出来る…そんな風に思っていませんか?
でも、続けるのって意外と難しい。
つい後回しにしたり、やる気が出なかったり。それって「一人」だからかもしれません。実は、健康を保つために大切なのは、人との繋がりなのです。
今回はそんな皆さんの架け橋となる「健康推進員」を紹介します。
◇私たちの健康は私たちの手で
『一人じゃ続かないから、一緒に動いてみたい』『近くで話せる人がいたら、毎日が少し違うかも』ーそんな声に、私たちは応えたいと思っています」と話す健康推進員・会長の城念さん。
市内には、45歳~90歳まで234人の健康推進員がいます。
活動内容は、学習会のほか、文化祭で減塩みそ汁を作ったり、小学校で血圧啓発をするなど、地域に寄り添い、健康づくりを支えています。ボランティアでありながら、その活動は暮らしに直結する実用的なものばかりです。
活動の合言葉は『私たちの健康は、私たちの手で』。誰かに任せるのではなく、自分たちで守っていく意思が込められています。
◇少しずつの変化がまちの力に
地域活動を重ねる中で、城念さん自身も見えるものも変わってきたそうです。
「学区長・会長としていろいろな場面に関わる中で、地域全体を見渡すような目が少しずつ育ってきました。研修会で学んだことを家族やご近所さんに伝えて、ちょっとした変化が生まれるとうれしくなりますね」と微笑みます。
特に印象的なのは健康推進員が集まる役員会だそうで、
「健康推進員の皆さんの熱意に毎回圧倒されています。近江八幡市には、こんなにも市民の皆さんのことを思って行動している人がいるのかと感動しています。私も元気をもらえて、健康への意識が高まりました」と話します。
派手な活動はないですが、地域をじんわりと動かす力があります。
「すぐに成果が見えるわけではありません。でも、小さくても一歩を踏み出すことが、きっとまちの力になります。何か一つでも学びを持ち帰り、それを日常に生かしてもらえたらうれしいですね」
◆健康寿命に着目し8つの目標設定
本市では、令和7年3月に「健康はちまん21プラン(第3次)」を策定し、市民の健康づくりを推進しています。この21プランは、健康寿命を延ばすため、下記の8つの領域ごとに目標を設定しています。健康推進員は、この目標を目指し、効果的な活動をしています。
○健康はちまん21プラン(第3次)
8つの領域を設定
1 栄養・食生活
2 身体活動・運動
3 休養・こころの健康づくり
4 たばこ
5 歯および口腔の健康づくり
6 健康づくり(健(検)診受診)
7 母子保健
8 健康を支える人づくり環境づくり
◆「食育」ではさらに4つの目標
「食育」では、さらに取り組みを進めるため、「近江八幡市食育推進計画(第3次)」を令和7年3月に策定しました。この計画に沿って健康推進員は、自治会・サークル単位で、さまざまな料理教室や啓発活動を行っています。
○近江八幡市食育推進計画(第3次)
4つの領域を設定
(I)からだをつくる
(II)こころを育む
(III)地域を育む
(IV)つながりをつくる
問合せ:健康推進課
【電話】33-4252【FAX】34-6612