くらし 笑顔のバトンをつなげたい こんにちは民生委員・児童委員です(2)

■頼れる地域の相談相手 民生委員・児童委員!
子どもから高齢者まで、誰もが安心して暮らせるために。

▽家族のように接することから
民生委員・児童委員 廣野裕子さん(治田東)
10年以上委員がいなかった地域に3年前に引っ越してきました。何をどこに相談したらいいのか困ったことや、福祉サービスのありがたさを知っているからこそ、困りごとの解決や必要とする機関につなぐ手助けができればと思い、委員になりました。
訪問を重ねるうちに、心を開いてくれるようになります。一人で頑張ろうと、我慢している人が多くいます。健康面でも経済的にも元気に暮らしていけるよう、まずは話してもらえるよう、対話という時間を大切にしています。
集会所を利用して集まる機会を持ちたいとも思っています。

▽できることをできる範囲で
民生委員・児童委員 梅景敬子さん(大宝西)
子どもが小さい時にお世話になったことへの恩返しがしたい。そう思っていたタイミングで声をかけてもらい、委員を引き受けました。仕事ではない、新たな人とのつながりが広がりました。
リフレッシュ体操教室の運営と一人暮らし訪問を、ライフスタイルに合わせて活動しています。
「電話番号を書いた紙を冷蔵庫に貼っている」、「民生委員がいてくれて安心」と聞くと、これまで自分もお世話になってきたことへの恩返しができているように感じます。
委員として活動するうちに、やってみたいこと、できそうなことが見えてきました。

▽知識の広がりを生かしたい
民生委員・児童委員 柴田美知代さん(葉山)
小学校の恩師から引き継ぎ、6期目となります。人と関わることが好きで、ここまで続けてこれました。命のバトンを渡したり、見守りを中心に活動しています。
活動や民生委員同士のつながりの中で、隣の自治会のこともわかるようになりました。長く続けているので民生委員の仲間も増えました。自分の経験してきたことや、研修で得た知識は、訪問先の人たちに広めたいです。
委員活動の延長線上で、子どもたちの居場所づくりに取り組むなど、若い世代も巻き込んで活動していきたいです。

▽まずは知ってもらうことから
民生委員・児童委員 伊勢村絵利子さん(治田)
初めましての訪問時には笑顔で自己紹介をしています。「これからもよろしく」と言ってもらえるとこちらもホッとします。
子どもとの関わり、保護者への支援をしたいという思いがずっとあり、児童館ボランティアに参加したり、小学生の見守り朝当番にも参加しています。定例会や研修会も含めて、自分の予定も優先させながら、無理なく活動しています。
普段の活動や研修は、学びになることばかり。多世代の委員と交流できることで、視野も広がっています。

▽支えられて活動しています
民生委員・児童委員 髙橋清一さん(金勝)
走井は小さな自治会なので、皆何かしらの役割があります。人の困りごとの相談を受けるので大変なイメージがありますが、元気な高齢者が多く、地域のつながりも強いので、委員の私に相談するというより、みんなで相談し合い解決することもあります。
2012年から続く「走井いきいきサロン」は開催回数を変えながら3月に92回目の講座を開催。テーマを毎回変えて、まずは100回目指して継続していきたいです。

▽私たちはここにいるよ
主任児童委員 中井初美さん(大宝東)
民生委員は知っていましたが、主任児童委員は何をするのか、まずはその仕組みを知ることからのスタートでした。主任児童委員は教職経験者も多く、学ぶことばかりでした。
委員になったことで、出会った人や参加した研修会があり、とても貴重な経験をさせてもらっていて、まちのことや取り組みが身近に興味深く感じられるようになりました。
コロナ禍で中止になっている行事を復活させたいですし、いつか引退するときに、バトンを渡せるように、「主任児童委員」を知ってもらえるような活動をしたいです。
なにより目指しているのは、声をかけてもらいやすい「おばちゃん」でいることです。

▽目をかけ気にかける
主任児童委員 倉田充子さん(大宝)
委員の活動はボランティアです。仕事ではないから、「これをしなければいけない」ということがありません。
アンテナを張って、子どもたちと接していると、定例会で共有したことや研修会で学んだことに通じることがあります。個人的には児童館のボランティアや、学校協議会などで、子どもと関わり、令和6年度は主任児童委員が2歳6か月児健診のお手伝いをしました。
会議や研修会は決して少なくはありませんが、学ぶ場があることはありがたいことです。
委員をすることで得た出会いや、お役に立てたという実感を大切に、必要な機関へのパイプ役としてつないでいきたいです。