くらし もっとゆたかに ~被害者にも加害者にもならないために~

◆ネットでの誹謗中傷について
インターネットが普及し、これまでできなかったことや時間がかかっていたことが簡単にできるようになり、便利な世の中になりました。それに伴って、SNS等を利用しての誹謗中傷や人権侵害も増加しています。
総務省の調査によると、ネット上での誹謗中傷等の相談件数は1年間で5,745件(2022年度)でした。また、SNSユーザーの約半数(50.9%)が「インターネット上の誹謗中傷を目撃した」と答えています。
芸能人や有名人がネットやSNSですさまじい誹謗中傷を受けていることはご存知の方も多いと思います。被害者が死に追いやられるほど攻撃的な表現にエスカレートするのは、相手の表情が見えなかったり、匿名性が高かったりすることも原因です。したがって、ネットでの誹謗中傷は、命にかかわる重要な問題だと言えます。
ところが、誹謗中傷をしている人には自分が卑劣な行為をしているという自覚はほとんどありません。むしろ、相手の間違いを指摘して言動を正してやっている、という独善的な正義感をもっていることも多いようです。また、軽い気持ちや悪ふざけ、事実をよく確かめないで投稿するという人もいます。
後になって言い過ぎた、やり過ぎたと思っても削除できず半永久的に残っていくことがネット社会の怖いところです。
ネットに上げる前に「正確な情報か」「相手を傷つけたり誰かに迷惑をかけたりする内容になっていないか」「そもそもネットに上げないといけないのか」をチェックし、被害者にも加害者にもならないように努めることが大切です。

問合せ:人権推進課 人権教育室
【電話】69-2150【FAX】63-4554