- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県日野町
- 広報紙名 : 広報ひの 2025年7月号
◆ひのみんなの食堂ネットワークにキッチンカーが寄贈されました
5月19日(月)、トヨタモビリティ滋賀株式会社様から、ひのみんなの食堂ネットワークにキッチンカー「パレード」が寄贈されました。
これは、同社および同ネットワークと日野町が連携して取り組む「動く!みんなの食堂プロジェクト」の一環として寄贈いただいたものです。
寄贈式では、レプリカキーの贈呈やテープカット、模擬「みんなの食堂」を行いました。
小澤社長は、「町への貢献を考え、即やろうとなった。どんなことでも協力させてもらう」と話されました。
◇ひのみんなの食堂ネットワークとは…
日野町には、現在7つの地域(子ども)食堂があります。
それぞれの食堂に特色があり、情報を交換したり、各食堂で余っている食材を譲りあったりしながら連携して活動されています。
年齢や障がいの有無、国籍、性別などに関係なく、みんな一緒に共生できる「インクルーシブ」な食堂をめざす、それが「みんなの食堂」です。
◆ひのみんなの食堂ネットワーク代表の奥野さんにお話を伺いました
◇地域の子どもや高齢者など、自力で移動が難しい方も気軽に利用できるように移動式の地域(子ども)食堂を運営したい
私は普段、松尾公園すぐ近くの黄色い旗が立っている拠点施設(「ぱれっとしが」)で、子どもたちの居場所づくりや学習支援、社会体験活動支援などを行っています。地域食堂は、月に1回、拠点施設にて開催しています。
活動を続けるなかで、「子ども食堂に行ったことがない。遠いから行かれへん」という声を聞き、移動手段がなくて来られない方や、困りごとがあっても支援の情報を知らない方が気になりはじめました。
そんなとき、トヨタモビリティ滋賀様と日野町から「車を持たない子どもや高齢者の支援として、なにか連携して取り組めないだろうか」といったお話をいただき、「これだ!」と思いました。
日野町には、現在7つの地域食堂がありますが、その分布には地域格差があります。「キッチンカーがあれば、今までカバーできていない地域にこちらから出向くことができる」と思い、今回のプロジェクトを提案しました。
また、「運営資金の確保」についても課題がありました。地域食堂は、無料ないし安価で食事を提供するため、やればやるほど赤字になります。そのほかの支援事業についても、寄付や助成金などを活用して、なんとか運営している状況です。事業を持続していくためには、継続的な運営資金の確保が必要となります。そこで、キッチンカーで出店販売を行い、その収益を運営費として活用できないだろうかと考えました。地域でのイベントや企業昼食の提供など、「食べること」で応援できる仕組みづくりをめざします。
そのほか、若い人たちのチャレンジを応援することや日野で楽しく働くきっかけづくりもしていきたいです。地域食堂をしてみたいけれども、拠点がなくてできない方や、起業したい方などへのキッチンカーの貸し出しなども検討中です。
今後の展開としては、キッチンカーで地域に出向き「みんなの食堂」を開催することで、地域における支援ニーズの把握や孤立しがちな家庭へ宅食サービスなどのアウトリーチとしても活用していきたいと考えています。
いろんな方々の笑顔とつながりをはぐくむ、そんなキッチンカー「パレード」にしていきたいと思います。
◇みんなの食堂の開催情報や出店のお申し込みは、こちらをご覧ください
・出店申込フォーム
・みんなの食堂の開催情報(インスタグラム)
・動く!みんなの食堂プロジェクト(町ホームページ)
・ひのみんなの食堂について(町ホームページ)
※本紙2次元コード参照
問い合わせ先:福祉保健課 地域共生推進担当
【電話】0748-52-6524