くらし 市長対談 移住者から見た舞鶴(1)
- 1/30
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府舞鶴市
- 広報紙名 : 広報まいづる 2025年9月号 Vol.1075
舞鶴市は、海と山に囲まれた豊かな自然、歴史と文化、そして温かい人々が暮らすまちです。このまちで、新たな生活を始める人々を応援するため、移住・定住施策に積極的に取り組んでいます。「自然豊かな環境で子育てしたい」「地域に根差した仕事を見つけたい」「都会から離れてゆったり暮らしたい」など、移住を考えるきっかけは人それぞれ。舞鶴市では、そうした多様なニーズに応えるべく、住まい、仕事、子育て、地域との交流など、多岐にわたる支援を行っています。
今回、舞鶴市に移住して9年目を迎える岡山さんに、子育て世代の視点から見た舞鶴での暮らしや地域とのつながりなどについてお話を伺いました。移住者ならではの視点や発想を、今後の移住者を受け入れる体制の充実に生かしていきます。
■舞鶴市に移住して9年目の岡山茉莉さん
コミックエッセイスト:まりげさん
平成28年12月に夫の実家がある舞鶴市へIターン。4人のお子さんを育てる傍ら、コミックエッセイスト(まりげ)として、これまでに計4冊の著書を執筆されている。6月15日には『まりげ母ちゃんの全力日本海ライフ』を出版。この作品では、舞鶴への移住に至った経緯や舞鶴でのリアルな生活、子育てについて赤裸々に語っている。
また、SNSの総フォロワー数が約28万人と非常に大きな影響力を持っておられ、SNSを通じて、舞鶴の魅力を積極的に発信することにも尽力されている。
市長
新刊の出版おめでとうございます。新刊では、岡山さんの移住後の、舞鶴での暮らしのことが描かれていますが、初めて舞鶴に移り住んだ時の感想はどうでしたか。
岡山さん
夫から「実家は京都」と聞いていたので、京都市内のイメージを持っていましたが、実際には舞鶴市は京都市内から車で1時間以上かかりますし、海があることにびっくりしました。以前住んでいた埼玉県には海がないので、海を見るとワクワクしました。
市長
本にも描いてありましたが、今住んでいる古民家は自分たちで改修されたんですね。
岡山さん
そうです。夫が脱サラして舞鶴に来たので「お金はないけれど時間はある」状況でした。それならばと、自分たちで改修することにしました。
市長
移住定住の施策を進めるための市の補助金は、役立ちましたか。
岡山さん
はい。補助金の存在は大きく、移住を進める上でも、心強い後押しになりました。
市長
実際に住んでみた舞鶴の印象はどうですか。
岡山さん
移住した当初は冬の天候に慣れず、曇り空が続くと気持ちまでどんよりしてしまうことがありました。でも、ある頃から「寒い時こそ家の中で子ども達とゆっくりと向き合える」と発想を変えたら、とても楽しく暮らせるようになりました。
市長
舞鶴の生活に慣れると、都会での生活は窮屈と思いませんか。
岡山さん
都会は魅力的で楽しい場所ですが、舞鶴での暮らしに慣れた今では、長くいると少し疲れてしまう自分に気付きます。都会は暮らすというより、遊びに行くところですね。
市長
舞鶴市では、子育て施策にも力を入れています。これから移住を考えている子育て世帯には、ぜひ舞鶴を選んでほしいと思っています。
岡山さん
子ども達も舞鶴での生活がとても気に入っています。自然との触れ合いの中で伸び伸びと
成長しています。