くらし 食の未来を耕す 舞鶴の米づくり

「お店に米がない」「価格が高い」といった不安を耳にする機会が増えました。全国的に今後も農家の減少が続くと予想されており、近年の高温や渇水など、米の生産を取り巻く環境は大きく変化しています。
そのような中、舞鶴には農地を守り、食を支える農家や地域の皆さんがいます。舞鶴市では、農業を頑張る皆さんを支援し、舞鶴の米づくりを未来へ受け継いでいくため、さまざまな取り組みを行っています。

■舞鶴の米データ
市内での生産量:約2,400トン
市民の年間消費量:約4,000トン

■米づくりを支援する取り組み
◇農地を「維持」する
舞鶴市には、主食用の米を作る田んぼが約500ヘクタールあります。
この広い農地を維持するために、農家の皆さんの共同作業は、水路や農道、獣害防止柵の管理、日々の草刈りなど、多岐にわたります。
昨年度、各集落では、5年後の農地のあり方を話し合い、地域計画を策定しました。その実現に向けて、農業用機械を共同で管理するなど、農地を維持・活用する取り組みが進んでいます。市では、このようなさまざまな取り組みを支援しています。

丸田地区活動組織
千坂 守 さん
地域の農地を守っていけるのは、舞鶴市の支援制度のおかげです。農地の草刈りなどの環境整備や草刈り機の購入などに役立てており、今後もこの制度を活用しながら、耕作放棄地を出さないように営農を続けていきます。

◇農地を「活用」する
舞鶴市では、農家が減少する中で、一人あたりの生産量を増やして農地を活用する取り組みを進めています。
現在、朝来中や女布、泉源寺、蒲江・油江地区で、小さな田畑を大型機械で耕作しやすい大きな区画に整備しています。
また、センサー付きの大型スマートコンバインなど、ICTやロボット技術を活用した農業用機械のほか、米をより多く出荷できるよう、質と量を向上するために必要な保管設備などの導入を支援しています。

農家
霜尾 喜三 さん
約45ヘクタールの農地で米作りをしています。区画整備された農地では、草刈りや獣害対策がしやすく、作業効率が上がります。さらに区画整備が進めば、より多くの耕作をしたいと思います。食を支えるため、生産量を減らさないように励みます。

◇未来へつなぐ
・米の流通を応援!
9月25日(木)~12月20日(土)に舞鶴市と市内の米穀店が連携して「まいづる米フェス」を開催します。参加店で米を買うと、すてきな商品をプレゼント。詳しくは、市ホームページで。右コードからアクセス可。
※二次元コードは本紙をご覧下さい。

・農業にチャレンジしませんか
食を支える農業の担い手を募集しています。就農相談や農地とのマッチング、補助事業の紹介などを行っています。
詳しくは、農業委員会事務局(【電話】66-1023)へ。

担当:農林課