くらし 国保料率を決定

市はこのほど、本年度の国民健康保険(国保)の料率を決定。府への納付金の増加や基金残高の減少により、2年連続で引き上げを行いました。

■一人当たりの医療費増が要因
国保は、加入者が安心して医療を受けられるよう、保険料を出し合って負担を軽減する制度。都道府県が財政運営の主体となって市町村とともに運営に当たり、市町村は加入者数や医療費水準などを基に決められた納付金を都道府県に支払います。近年は加入者数が減る一方、高齢化や医療技術の高度化で一人当たりの医療費が増加。これにより、府への納付金も増加しています。
こうした中、市は、加入者の負担軽減を図るため、基金(貯金)を活用して令和5年度まで11年間保険料を据え置いてきました。その結果、基金残高は年々減少。やむなく、令和6、7年度と連続で保険料を引き上げました。しかし、依然として厳しい財政状況が続いています。市は今後も、歳出削減と保険料収納率の向上に取り組み、健全な事業運営に努めます。将来にわたって安心して国保制度を利用できるよう、ご理解とご協力をお願いします。

◇令和7年度綾部市国民健康保険料率

■特定健診の受診を
国保では、特定健康診査や特定保健指導のほか、人間ドック費用の補助などのさまざまな保健事業を行っています。健康づくりが医療費の抑制につながります。自身の健康状態を知るとともに、生活習慣を見直す機会にご活用ください。