- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市天王寺区
- 広報紙名 : 天王寺区広報誌 令和7年(2025年)6月号
大規模地震は近い将来必ず起こります!
■日頃の備え、いま一度確認を!
令和6年1月1日に石川県能登地方を震源として発生したマグニチュード7.6、最大震度7の地震により、多くの尊い命が失われ、広い範囲にわたって甚大な被害が生じました。また、今後発生することが予想されている上町断層帯地震や南海トラフ巨大地震などでは、津波被害のほか、大都市特有の被害も多く発生するものと考えられます。自然現象を食い止めることはできませんが、私たちの備えによって災害による被害を減らすこと、「減災」は可能です。
今回は「減災」のために日頃からどんな備えが必要なのか、ご紹介します。
■天王寺で想定される災害を知る
1 上町断層帯地震
内陸活断層による地震で、天王寺区は震源から近い場所に位置するため、大きな被害が発生すると想定されています。
発生の切迫度が最も高いSランク!
※震度分布予測の詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
2 南海トラフ巨大地震
海溝型地震で、東海地震、東南海地震、南海地震の3つの地震が連動して同時に発生した場合、関東から四国・九州にかけて極めて広い範囲で甚大な人的・物的被害が生じる恐れがあります。
30年以内の発生確率80%
※南海トラフ地震で大きな被害が見込まれる地域の詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
■マンション特有のリスクに備える
・マンションでも日ごろの交流を大切に。
・マンション内で災害時のルールを決めておきましょう。
・停電でエレベーターが長期間停止するかもしれません。階段での昇降を避けるためにも十分な備蓄を。
・長周期地震動で2~3m揺れる可能性があります。
出典:地震調査研究推進本部
■水や食料、トイレ用凝固剤の備蓄の習慣化を
1週間は家にあるもので生活できる準備を
・電気・ガス・水道が止まるかもしれません。
・水は家族の人数×3L×3~7日分を用意しましょう。
・配管や下水道が壊れてトイレが使えなくなるかもしれません。
◇ビニール袋と凝固剤を使って流さないで使えるトイレを作りましょう。
能登半島地震では?
仮設トイレが用意されたものの、階段や段差があり、高齢者などには使いづらい面もありました。
◇多めに買って古いものから使用し、その分を買い足すローリング・ストック(循環備蓄)を実践しましょう。
ローリングストック:買う→備える→食べる→買う
■発災時の安全とその後の在宅避難のために
家具を減らす・転倒防止対策
近年発生した地震で家具類の転倒、落下が原因のけが人の割合は3~5割です。
◇対策のポイントは…
「落ちてこない」、「倒れてこない」、「移動してこない」安全な空間を作ること
(1)整理整頓・収納場所を変更し、家具を減らす
(2)家具の配置を見直す(就寝位置・出入口等注意)
(3)家具転倒防止器具を設置する(ホームセンターなど)
・就寝位置は、家具が倒れてくる位置にしない。
・出入口を塞がないよう家具の向きを変えましょう。
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。
■個別避難計画(支援プラン)の作成を進めています!
近年多発している災害では、多くの高齢者や障がいのある方が犠牲になっていることから、令和3年の災害対策基本法の改正により、個別避難計画を概ね5年で作成することが市町村の努力義務となりました。天王寺区では、地域の方々と連携しながら、災害が起こった時に一人でも多くの命を救うため、個別避難計画(避難行動要支援者「支援プラン」)の作成に取り組んでいます。
◇個別避難計画とは?
災害発生時に一人では安全な場所に避難することが困難な方を対象に、その方の避難場所や避難の支援(安否確認等)を行う地域の支援者、配慮が必要なことなどを記載した計画です。
◇個別避難計画による対応イメージ
日頃から気にかける→災害発生→自身や家族の安全確保→個別避難計画により安否確認
個別避難計画により必要に応じて緊急連絡先へ連絡、介護事業所へ連絡するなどして引き継ぐ
※個別避難計画は地域の助け合いを基本としているため、災害時の安全を保障するものではありません。また、地域の方が何らかの責任を負うものではありません。
■防災に関する情報はこちらから(HPにも掲載しています)
・防災ハンドブック
・高層マンション防災ハンドブック
・市民防災マニュアル
・大阪防災アプリ 普段から便利です!
※各詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
問合せ:市民協働課(安全まちづくり)
【電話】06-6774-9899