- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市城東区
- 広報紙名 : ふれあい城東 令和7年7月号
城東区×SDGs
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
地方独立行政法人大阪産業技術研究所は、大正5(1916)年創設の市立大阪工業研究所と昭和4(1929)年創設の大阪府工業奨励館を母体として、平成29(2017)年4月に新設合併され、中小企業等の技術支援機関として大きな役割を果たしています。今回は、同研究所森之宮センターの一部をご紹介します。
◆1.プラスチック技術センター
戦後、大阪の産業復興の基盤となる素材として期待されたプラスチック。その研究や試験測定ができるセンターが昭和25(1950)年に整備されました。ここでは、金型を使って樹脂を混ぜ合わせた原料を試験片に加工し、性能を測定できるほか、成型機や加工装置なども備えられています。
◆2.電池開発評価センター
今やさまざまな製品に使用されているリチウムイオン電池。発明当時、大手電機メーカーから依頼を受けた大阪の中小企業から、「試作した電池の性能の評価ができる設備がない」という、相談が多く寄せられたことをきっかけに平成26(2014)年に誕生しました。電池の試作や評価ができる機器が備えられています。
◆3.先進電子材料評価センター
高速通信化に伴い、より高性能で高品質な電子材料の開発が求められ、令和4(2022)年に誕生。ここで研究・開発された材料・素材や、大阪産業技術研究所が支援した製品・技術が大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ」で展示されます(8月26日(火)から9月1日(月))。大阪が誇る世界を支える技術力をご覧いただけます。
このほか、企業間での意見交換や専門家による講演会に参加できるワーキンググループ(電池、次世代高速通信)のメンバーを募集しています。詳しくは大阪産業技術研究所森之宮センター(【電話】6963-8006)にお問い合わせください。